2,069 / 2,140
〜3〜
しおりを挟む
それから望達はご飯を食べて、それぞれのカップルでお風呂へと入ると、二階にある望と雄介、裕実と和也の寝室へと向かうのだ。
普段はその二組の部屋の間には木の引き戸で閉じられているのだが、そこを開けば一つの部屋にもなる。
今日はその引き戸を開けて、軽く敷物を敷くと、
「少し玩具はあるぞー! 後はローションか?」
和也はローションと玩具を今敷いた敷物上へと放り投げると、今度雄介の方へと視線を向け、
「雄介は玩具とかローションとかっていうねぇの?」
「ま、とりあえずはあるけどな。 玩具ってどないのがええ?」
「どんなのがいい? って、そんなに玩具の種類あるもんなのか?」
「あ! そやそや! 望と春坂の方に行っておったやろ? せやから、大人の玩具専門店に行って来ておったし、そりゃ、和也達にもお土産にって買って来ておったしな」
そう言うと、雄介は和也に大人の玩具が入った紙袋を投げ渡すのだ。
「おっ! いいねぇ」
そう投げ渡された紙袋の中身を覗くと嬉しそうな声を上げる和也。
「せやろ?」
「どんどんと盛り上がって来てるじゃん! じゃあ、これも、敷物の上に放っておくから、使いたかったら、使ってって事でっ!」
そう言って和也は今雄介から渡された玩具を床へと放るのだ。
「これで、準備万端って所かな?」
「みたいだね」
「おうっ!」
と朔望や雄介の方は和也のその一言に返事をするのだった。
そこからは三組で大人な楽しみをスタートし、雄介は望の手を引くと自分の膝の上へと座らせ、
「望……好きやからなぁ……」
と甘い一言を口にする。
それを合図かのように、朔望も和也も、みんなそれぞれに裕実や歩夢に甘い言葉を漏らし、唇を重ねる。
最初は嫌だ嫌だと言っていた、歩夢なのだが、本当に一番最初に甘い声を上げたのは歩夢で、
「ふぅ……ん……朔……む……」
そう言いながら朔望の膝の上で腰を振り始める歩夢。
「へぇ、歩夢の方は、ホンマ、こういう事に関してノリノリやんなぁ?」
「まぁね。 要は歩夢の場合には、嫌も嫌も好きのうちってやつなのかもねぇ。 だって、いつも歩夢の場合にはそうなんだもん。 最初は嫌だー! って言ってるわりには、腰を振ってもっともっとっておねだりしてくるしね」
「そういう事なんか……望にもそないな所あったら可愛いもんやけどなぁ。 望にはそないな所はなくても、可愛いからええねんけどな」
「って、何言ってんのー? 今の言葉よく分からないんだけどー! 望兄さんは可愛くないって言ってみたり、可愛いって言ってみたりしてさぁ。 って、本当はどっちなの?!」
「そこは、俺からしたみたら、望は可愛いに決まってるやんかぁー」
そう何でか雄介と朔望が言葉でヒートアップしそうになっている中、歩夢は朔望の頬を両手で包み、
「いいから、朔望は僕に集中してよっ!」
そう言って歩夢は朔望の唇を重ねるのだ。
普段はその二組の部屋の間には木の引き戸で閉じられているのだが、そこを開けば一つの部屋にもなる。
今日はその引き戸を開けて、軽く敷物を敷くと、
「少し玩具はあるぞー! 後はローションか?」
和也はローションと玩具を今敷いた敷物上へと放り投げると、今度雄介の方へと視線を向け、
「雄介は玩具とかローションとかっていうねぇの?」
「ま、とりあえずはあるけどな。 玩具ってどないのがええ?」
「どんなのがいい? って、そんなに玩具の種類あるもんなのか?」
「あ! そやそや! 望と春坂の方に行っておったやろ? せやから、大人の玩具専門店に行って来ておったし、そりゃ、和也達にもお土産にって買って来ておったしな」
そう言うと、雄介は和也に大人の玩具が入った紙袋を投げ渡すのだ。
「おっ! いいねぇ」
そう投げ渡された紙袋の中身を覗くと嬉しそうな声を上げる和也。
「せやろ?」
「どんどんと盛り上がって来てるじゃん! じゃあ、これも、敷物の上に放っておくから、使いたかったら、使ってって事でっ!」
そう言って和也は今雄介から渡された玩具を床へと放るのだ。
「これで、準備万端って所かな?」
「みたいだね」
「おうっ!」
と朔望や雄介の方は和也のその一言に返事をするのだった。
そこからは三組で大人な楽しみをスタートし、雄介は望の手を引くと自分の膝の上へと座らせ、
「望……好きやからなぁ……」
と甘い一言を口にする。
それを合図かのように、朔望も和也も、みんなそれぞれに裕実や歩夢に甘い言葉を漏らし、唇を重ねる。
最初は嫌だ嫌だと言っていた、歩夢なのだが、本当に一番最初に甘い声を上げたのは歩夢で、
「ふぅ……ん……朔……む……」
そう言いながら朔望の膝の上で腰を振り始める歩夢。
「へぇ、歩夢の方は、ホンマ、こういう事に関してノリノリやんなぁ?」
「まぁね。 要は歩夢の場合には、嫌も嫌も好きのうちってやつなのかもねぇ。 だって、いつも歩夢の場合にはそうなんだもん。 最初は嫌だー! って言ってるわりには、腰を振ってもっともっとっておねだりしてくるしね」
「そういう事なんか……望にもそないな所あったら可愛いもんやけどなぁ。 望にはそないな所はなくても、可愛いからええねんけどな」
「って、何言ってんのー? 今の言葉よく分からないんだけどー! 望兄さんは可愛くないって言ってみたり、可愛いって言ってみたりしてさぁ。 って、本当はどっちなの?!」
「そこは、俺からしたみたら、望は可愛いに決まってるやんかぁー」
そう何でか雄介と朔望が言葉でヒートアップしそうになっている中、歩夢は朔望の頬を両手で包み、
「いいから、朔望は僕に集中してよっ!」
そう言って歩夢は朔望の唇を重ねるのだ。
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる