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ー信頼ー114
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そして和也は裕実達の事を見つけると、朔望と望と一緒にその場所へと向かうのだ。
「雄介さんは、まだだったんですか?」
「ん……あ、まぁな……。 とりあえずさ、雨も風も強くなって来たし、あのままあの場所に居たら俺達の方も危なかったしな、だから、ここに一旦、避難しに来たって訳だ。 もし、望に怪我でもさせちゃったら雄介に申し訳立たねぇだろ?」
「確かに、そうですよねぇ」
裕実はすぐに和也が言いたい事を理解したのか、笑顔になると今度は望の方に顔を向け。
「きっと、雄介さんの事ですから大丈夫ですよ!」
「うん……そうだな……」
今まであんまり口を開かなかった望だったのだが、何故だか裕実の言葉には一言ではあったが答えるのだ。
「とりあえず、僕達は避難の用の食料である乾パンは食べたので、望さんも一口でもいいもで食べた方がいいんじゃないんでしょうか?」
裕実は雄介の事を心配している望に気を遣って望に言ったのだが、
「とりあえず、食べようぜ! ヘコんでたって仕方ないんだからさ!」
そう和也は明るくいつものように言ったつもりだったのだが、裕実は和也のある言葉に気付いたのか、
「和也!」
そう裕実は頰を膨らませ和也の事を睨みあげる。
「……へ? 俺、何か悪い事言ったのか?」
「言いましたから!」
「……へ? そうだったのか?」
「そうなんです!」
そう未だに頰を膨らませて言う裕実に朔望はクスクスと笑い出してしまっていたのだ。
「ホント、和也さんって、恋人に尻に敷かれるタイプなんだねぇ。 裕実さんにたじたじって感じじゃない?」
「そうなんだよ。 俺は恋人に対して優しい男なの!」
「ふーん……そうなんだ。 そんな所は素直なんだね。 でも、兄さんに対しては素直にはなれないって訳だ。 そこは親友って呼べないんじゃない? 親友っていうのはさぁ、心から信頼出来る仲っていう意味だった筈だけど……。 そうだねぇ、僕からしてみたら、まだ、和也さんと兄さんの仲っていうのは、そんな風に見えてないっていうのかなぁ?」
流石に今まで朔望に言葉を流すように聞いていた和也だったのだが、今の言葉には相当頭に来たようで、
「俺達は信頼し合っている仲だと思うぜ」
「雄介さんは、まだだったんですか?」
「ん……あ、まぁな……。 とりあえずさ、雨も風も強くなって来たし、あのままあの場所に居たら俺達の方も危なかったしな、だから、ここに一旦、避難しに来たって訳だ。 もし、望に怪我でもさせちゃったら雄介に申し訳立たねぇだろ?」
「確かに、そうですよねぇ」
裕実はすぐに和也が言いたい事を理解したのか、笑顔になると今度は望の方に顔を向け。
「きっと、雄介さんの事ですから大丈夫ですよ!」
「うん……そうだな……」
今まであんまり口を開かなかった望だったのだが、何故だか裕実の言葉には一言ではあったが答えるのだ。
「とりあえず、僕達は避難の用の食料である乾パンは食べたので、望さんも一口でもいいもで食べた方がいいんじゃないんでしょうか?」
裕実は雄介の事を心配している望に気を遣って望に言ったのだが、
「とりあえず、食べようぜ! ヘコんでたって仕方ないんだからさ!」
そう和也は明るくいつものように言ったつもりだったのだが、裕実は和也のある言葉に気付いたのか、
「和也!」
そう裕実は頰を膨らませ和也の事を睨みあげる。
「……へ? 俺、何か悪い事言ったのか?」
「言いましたから!」
「……へ? そうだったのか?」
「そうなんです!」
そう未だに頰を膨らませて言う裕実に朔望はクスクスと笑い出してしまっていたのだ。
「ホント、和也さんって、恋人に尻に敷かれるタイプなんだねぇ。 裕実さんにたじたじって感じじゃない?」
「そうなんだよ。 俺は恋人に対して優しい男なの!」
「ふーん……そうなんだ。 そんな所は素直なんだね。 でも、兄さんに対しては素直にはなれないって訳だ。 そこは親友って呼べないんじゃない? 親友っていうのはさぁ、心から信頼出来る仲っていう意味だった筈だけど……。 そうだねぇ、僕からしてみたら、まだ、和也さんと兄さんの仲っていうのは、そんな風に見えてないっていうのかなぁ?」
流石に今まで朔望に言葉を流すように聞いていた和也だったのだが、今の言葉には相当頭に来たようで、
「俺達は信頼し合っている仲だと思うぜ」
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