2,039 / 2,140
ー信頼ー103
しおりを挟む
雄介はそう言うと食器を流し台へと置き、早速診療所の方へと向かうのだ。
「本当にヤバいかもしれねぇな。 まだ、今は風だけみたいだけど、雨雲とか雲の動きとかっていうのが早くなってきてるみたいだからな」
和也はそう言いながら窓の外を眺める。
「あー! って、外を見てる場合じゃないじゃねぇか! 洗濯物取り込んでおかないとヤバい事になる所だったぜ」
「そうですよね! 今まで話してて忘れてましたけど……」
二人は急いで庭へと出ると洗濯物を取りに向かう。
「本当、外に出てみて良かったぜ。 マジに風が強くなってきてるみてぇだしな……」
「そうですよね」
とその時、再び島中に放送が流れ始めるのだ。
『只今、この島に台風が接近しています……』
和也達は外にいるおかげなのか、その放送というのは良く聴こえて来ているようだ。 そして、その放送に耳を傾けていると、今回の放送でもう避難指示の事だと思っていたのだが、どうやらそれは違うようで次の言葉で耳を疑ってしまったようだ。
『本日、こちらの島に向かっていた定期便が転覆したと報告を受けております』
「……船が転覆!?」
和也は今の放送でぼそりと口にすると、
「ちょっと、それって、大丈夫なんですかね!? 沢山の人が救助を求めているんじゃないんでしょうか?」
「そうだよな! ちょ、望達に急いで知らせねぇと!」
和也と裕実は一応、洗濯物を取り込むだけ取り込んで急いで望達が居るであろう診察室の方へと向かうのだ。
「望! 雄介! 今さ定期便が転覆したっていう放送が流れて来たぜ」
「ああ、それはちゃんと俺達も聞いてたよ。 だから、今、準備してる所だ。 準備が整い次第、俺達も現場まで行くぞ!」
「ああ、そうだな!」
和也も裕実も望達と一緒に準備に加わると、事故があったであろう現場の近くまで向かうのだ。
すると視線に小さく見えている先に船が転覆してしまっているのが見える。 わりとその転覆した場所が島から近かったからなのか、若い人達は自力で島に向かって来ているようだ。
「ちょ、俺、島の人達に言って、船を出してもらうように言って来るよ! そしたら、泳げない人達も助ける事が出来るだろ?」
「本当にヤバいかもしれねぇな。 まだ、今は風だけみたいだけど、雨雲とか雲の動きとかっていうのが早くなってきてるみたいだからな」
和也はそう言いながら窓の外を眺める。
「あー! って、外を見てる場合じゃないじゃねぇか! 洗濯物取り込んでおかないとヤバい事になる所だったぜ」
「そうですよね! 今まで話してて忘れてましたけど……」
二人は急いで庭へと出ると洗濯物を取りに向かう。
「本当、外に出てみて良かったぜ。 マジに風が強くなってきてるみてぇだしな……」
「そうですよね」
とその時、再び島中に放送が流れ始めるのだ。
『只今、この島に台風が接近しています……』
和也達は外にいるおかげなのか、その放送というのは良く聴こえて来ているようだ。 そして、その放送に耳を傾けていると、今回の放送でもう避難指示の事だと思っていたのだが、どうやらそれは違うようで次の言葉で耳を疑ってしまったようだ。
『本日、こちらの島に向かっていた定期便が転覆したと報告を受けております』
「……船が転覆!?」
和也は今の放送でぼそりと口にすると、
「ちょっと、それって、大丈夫なんですかね!? 沢山の人が救助を求めているんじゃないんでしょうか?」
「そうだよな! ちょ、望達に急いで知らせねぇと!」
和也と裕実は一応、洗濯物を取り込むだけ取り込んで急いで望達が居るであろう診察室の方へと向かうのだ。
「望! 雄介! 今さ定期便が転覆したっていう放送が流れて来たぜ」
「ああ、それはちゃんと俺達も聞いてたよ。 だから、今、準備してる所だ。 準備が整い次第、俺達も現場まで行くぞ!」
「ああ、そうだな!」
和也も裕実も望達と一緒に準備に加わると、事故があったであろう現場の近くまで向かうのだ。
すると視線に小さく見えている先に船が転覆してしまっているのが見える。 わりとその転覆した場所が島から近かったからなのか、若い人達は自力で島に向かって来ているようだ。
「ちょ、俺、島の人達に言って、船を出してもらうように言って来るよ! そしたら、泳げない人達も助ける事が出来るだろ?」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
171
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる