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ー信頼ー100

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「そうだな。 望や雄介はそう言うんだったら、付いて行くしかねぇよなぁ」
「はい! 望さん達の為なら、僕達も頑張らせて頂きますよ!」
「ま、とりあえず、飯食おうぜ」
「ああ、そうやな……」
「しかし、アレだよなぁ、ここに来てから、色々と考える事が沢山あるっていうのかぁ」
「まぁな……せやけど、俺達だから、話し合う事が出来て、どうにかなってるからええねんけど……」
「そうだな。 話し合いが出来るからこそ、乗り越える事が出来るんだろうしな」
「ウチの病院っていうのは、あんま医者と看護師さんの間に壁みたいなのがなかったから良かったのかもな。 他の病院だとウチの病院のようにコンビ制度みたいなのはない訳なんだから溝っていうのか壁っていうのか、やっぱ、そんなのがある訳だろ? それで、看護師の方が医者に何も言ったりする事が出来なくて問題っていうのかストレスみたいなのが溜まって来ちゃうんだろうな」
「多分、そうやろうけど……望の親父さんのアイデアっていうのは良かったんやろな?」
「そのおかげで俺等っていうのは仲良く出来た訳だしな」
「まぁ、年も近いっていうのも良かったのかもしれへんな」
「まぁ、確かにそれもあるのかもな」
「とりあえず、飯食い終わったし、午後も頑張るしかないみたいやな」

 暫くは四人でどうにか診療所を続けるようにしたようだ。



 それから和也の母親が定期便で島へと来る予定の当日。

「うわぁ、マジか……。 とうとう来ちまったじゃねぇかー! この日がな! って、マジで今日、俺のお袋来るのかー!?」

 そう和也はソファに座りながら頭まで押さえて叫んでいる。

「でもさ、久しぶりなんやろ? たまには会っておいた方がええってー」
「まぁ、そうなんだけどさ。 会いに行くって言うなら、もしかしたら憂鬱じゃないのかもしれねぇんだけど、会いに来るっていう所がさぁ、憂鬱なんだと思うぜ」
「和也、とりあえず、僕達が付いてますから大丈夫ですよー」
「そうだよな。 そうだよなぁ。 裕実達が居てくれれば、そんなにキツい事言わなそうだしな」
「そうですよー。 流石に僕達が居れば大丈夫だと思いますけどね」
「よっし! そう思う事にしよー。 とりあえず、飯食おうぜ!」

 そう和也はいつもの和也を取り戻すとテーブル席へと腰を落とすのだ。
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