1,984 / 2,140
ー信頼ー45
しおりを挟む
「望が風邪をこじらせて死んでしまったら、俺と楽しい事だって出来なくなってしまうんやから、とりあえず、今日は望の事を診るだけな」
雄介のその言葉に拗ねたように『分かったよ!』と言い放つと、雄介と反対側に体を向け、どうやら望はふて寝してしまったようだ。
雄介はそんな望に呆れたようなため息を吐くと、部屋を出て行ってしまう。
暫くして雄介が部屋へと戻って来た頃には、どうやら望は薬のおかげで寝てしまっていたようだ。
雄介はそんな望の姿に今度は安堵のため息を吐くのだった。
流石の雄介も熱を出した時の望というのは、めんどくさいとでも思っているのであろう。 積極的な所というのは別に構わないのだけど、それを上手く交わすという事が大変だからだ。
次の日の朝、雄介は誰よりも早く起きると朝食を作りに向かう。
雄介は朝食を作っていると起きて来たのは裕実と和也で、
「お! 雄介、おはよー」
「おう! おはよー」
「あれ? 望は?」
いつもなら望は和也よりも早く起きて来ていてソファで新聞やニュースを見ているのだが、今日はそこに望の姿は無く不思議に思った和也はそう雄介に問うたようだ。
「ちょっとな……望は風邪引いてもうたみたいやから、今日はまだ寝てるしな」
「あ、成る程なぁ、そういう事だったのか……」
「望の奴……ここん所、大変だったみたいやからな。 体が疲れてもうてしまって、免疫力が低下しておったんやろ?」
「まぁ、そういう事だよな。 本当、望っていうのは一人で頑張り過ぎなんだよな」
「まぁな……」
「あー! そう言えば、昨日から望さんってば変でしたね。 素直っていうか……普段の望さんでは考えられないような事を言っていたようにも思えます」
「あ、確かに……。 って事はさぁ、昨日、雄介は望に襲われちゃったって訳?」
和也はニヤニヤとしながら雄介の方に視線を向けるのだが、特に雄介はその和也の言葉に動揺する訳もなく、
「確かに、襲われかけておったけど、何とか交わしたわぁ。 それに俺が熱出ておるっていう奴に手を出す程、飢えてないしな」
雄介のその言葉に拗ねたように『分かったよ!』と言い放つと、雄介と反対側に体を向け、どうやら望はふて寝してしまったようだ。
雄介はそんな望に呆れたようなため息を吐くと、部屋を出て行ってしまう。
暫くして雄介が部屋へと戻って来た頃には、どうやら望は薬のおかげで寝てしまっていたようだ。
雄介はそんな望の姿に今度は安堵のため息を吐くのだった。
流石の雄介も熱を出した時の望というのは、めんどくさいとでも思っているのであろう。 積極的な所というのは別に構わないのだけど、それを上手く交わすという事が大変だからだ。
次の日の朝、雄介は誰よりも早く起きると朝食を作りに向かう。
雄介は朝食を作っていると起きて来たのは裕実と和也で、
「お! 雄介、おはよー」
「おう! おはよー」
「あれ? 望は?」
いつもなら望は和也よりも早く起きて来ていてソファで新聞やニュースを見ているのだが、今日はそこに望の姿は無く不思議に思った和也はそう雄介に問うたようだ。
「ちょっとな……望は風邪引いてもうたみたいやから、今日はまだ寝てるしな」
「あ、成る程なぁ、そういう事だったのか……」
「望の奴……ここん所、大変だったみたいやからな。 体が疲れてもうてしまって、免疫力が低下しておったんやろ?」
「まぁ、そういう事だよな。 本当、望っていうのは一人で頑張り過ぎなんだよな」
「まぁな……」
「あー! そう言えば、昨日から望さんってば変でしたね。 素直っていうか……普段の望さんでは考えられないような事を言っていたようにも思えます」
「あ、確かに……。 って事はさぁ、昨日、雄介は望に襲われちゃったって訳?」
和也はニヤニヤとしながら雄介の方に視線を向けるのだが、特に雄介はその和也の言葉に動揺する訳もなく、
「確かに、襲われかけておったけど、何とか交わしたわぁ。 それに俺が熱出ておるっていう奴に手を出す程、飢えてないしな」
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説


いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。


イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる