【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

綺羅 メキ

文字の大きさ
上 下
1,937 / 2,140

ー希望ー91

しおりを挟む
「雄介、ちょっと待ってくれよ。 携帯が鳴ってるからよ。 多分、雄介や和也から達じゃないとすると親父からの可能性があるからさ」

 望は雄介にそう言うと、望は携帯を開く。

 すると望の予想通りというところであろうか、メールの送り主はやはり裕二で、そこには、

『院長室に来るように……』

 と書かれていた。

「雄介、車で待ってるか? 部屋で待ってるか? 俺、親父に呼ばれてるからよ」
「ほんなら、部屋で待ってるわぁ。 時間掛かるかもしれへんのやろ? それなら、まだまだ勉強とかしてたいし、部屋でパソコンしてるから終わったら呼んでー」
「ああ、分かった……」

 二人は途中で別れると望は院長室へと向かう。

 そして一応ノックをして院長室に入る望。

「いつも言ってんだろ? 俺達は忙しいんだからさ、意味のないメールはするなって……」
「君は相変わらずだねー。 意味のないメールではないと思うんだけど、前に君達には診療所で働いてもらうって話をしただろ? そのことについてなんだけどな」
「分かった……それで?」
「一応、ある島に診療所は出来た訳だけど、君達はいつ行けるかなぁ? って思ってね。   雄介君も今は研修医も終わった訳だし、今では立派な医者になった訳だし、そろそろ君達に話を出してもいい頃だと思ったからね」
「それは、みんなと話をしてから、いつ行くかは決めてから行くよ。 今回の飛行機事故で雄介のお姉さんと甥っ子が乗っていたみたいで、せめて、お姉さん達が退院してからにするよ。 そんなに急ぎではないんだろ?」
「確かに急ぎではないんだけどねぇ。 その島では今まで医者がいない無医村で大病を患った時にはドクターヘリで搬送するか、死を待つか……しかなかった所だからね」
「分かった! 後、一ヶ月だけ待ってくれねぇか?   そしたら、俺達が行くからよ。 それに、裕実が治ってねぇしさ」
「そう言えば、昨日、ドクターヘリが事故を起こして、裕実君は怪我をしたんだったね」
「やっぱり、最低後一ヶ月は行けねぇな……それに患者さんの引き継ぎもしないとだしな。 その間に行ける準備はしとくからさ」
「分かった。 まぁ、そういうことだから、診療所は望に任せたよ」

 望は頭を頷かせると院長室を出て行く。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

俺は触手の巣でママをしている!〜卵をいっぱい産んじゃうよ!〜

ミクリ21
BL
触手の巣で、触手達の卵を産卵する青年の話。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが

五右衛門
BL
 月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。  しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

ヤバい薬、飲んじゃいました。

はちのす
BL
変な薬を飲んだら、皆が俺に惚れてしまった?!迫る無数の手を回避しながら元に戻るまで奮闘する話********イケメン(複数)×平凡※性描写は予告なく入ります。 作者の頭がおかしい短編です。IQを2にしてお読み下さい。 ※色々すっ飛ばしてイチャイチャさせたかったが為の産物です。

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

処理中です...