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ー希望ー84
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「え? あ、ああ……うん……」
望は雄介の話をそうやって聞いてると、気付いた時には雄介は寝息を立てていた。
きっと今日は色々あったのだから疲れてしまっていたのであろう。
今日は色々とあったのだが、隣りで寝ているのが恋人というのもあって安心して眠りにつけたのかもしれない。
望も気付くと瞳を閉じていた。
翌朝。
雄介は目を覚まし辺りを見渡す。 そして隣りで寝ているのが恋人の望だというのに安心したのか望の寝顔に軽く微笑むのだ。
暫くすると望も目を覚まし、
「何だ……雄介、先に起きてたのか?」
「まぁ、いつもの癖やな?」
「いつも雄介は目覚まし時計より早く起きてるもんなぁ」
「まぁ、そういうこっちゃ……」
雄介は布団の中で体を伸ばすと、
「んー、腹減ったー!」
「そういや、そうだな……昨日から何も食ってなかったし……って、雄介、体調の方は大丈夫なのか?」
「まだ、少し痛いねんけど、昨日よりはマシなんと違ゃう? まぁ、起き上がってみんと分からんけどな」
そう言って雄介は起き上がると歩いてみたようだ。
「多分、大丈夫みたいやな……やっぱ、ただの打撲だったかもしれへんな。 それと気持ちばかり疲れていたのかもしれへんわぁ。 ほら、体って自分が思ってたよりも早く衰えて行ってるっていうやんか……」
「ま、確かにそうなのかもな。 まぁ、大丈夫そうなら良かったよ。 とりあえず、食堂に飯食いに行くか?」
「せやなぁ。 ほんでから、裕実達んとこに様子見に行って、仕事するか!」
「そうだな……」
望もベッドから起き上がると、雄介と一緒に部屋を出て食堂へと向かう。
食堂に入るとニュースは昨日の飛行機墜落事故のことを報道していた。
『昨日、空港を飛びだった飛行機は上空でなんだかのトラブルにより墜落。 平日だった為か搭乗者は五百人搭乗出来る飛行機に半分位の人数の方が乗っておりました。 乗員、約二百名位のうち生存者は数名。 その他の事故原因につきましては、本日、国土交通省航空局の捜査委員で調べる予定です』
アナウンサーは昨日事故があった事故現場からレポートを済ませると、今度はスタジオへと移り今度はスタジオにいる専門家による話が始まる。
「まぁ、確かに昨日の今日じゃあ飛行機事故の原因っていうのは分からへんわなぁ」
「ま、確かにな……」
そう望達が会話をしているとニュースの中では飛行機に携わる専門分野の人達が飛行機について説明してくれているようだ。
昨日の今日ではその飛行機事故についてどんな原因で事故に至ったのかは未だに全くもって分からないのだが、専門家達は色々と推測しながら話しているようにも思える。 しかし、その事については専門家であれば分かるのかもしれないのだが、そういった知識が無い一般人にしてみたらよく分からない話なのかもしれない。
二人が食事している間に専門家による話は終わったようで、今度は搭乗者名簿に載っていた搭乗者の名前がアナウンサーによって読み上げられて行く。
今回の事故で搭乗者というのは二百名程だとさっきのアナウンサーは言っていた。 二百名の名前と字幕で名前が出てくる。
ご飯を食べている雄介達は当然、搭乗者名簿の名前を聞いているだけで画面の方に視線は向けてなかったのだが、アナウンサーの言葉で雄介は一瞬にしてテレビ画面へと視線を向けるのだ。
『……美里さん、桜井琉斗君……』
どうやら聞き間違いではなかったようで、
「ちょ、望!」
「ああ、分かってるって!」
望は雄介の話をそうやって聞いてると、気付いた時には雄介は寝息を立てていた。
きっと今日は色々あったのだから疲れてしまっていたのであろう。
今日は色々とあったのだが、隣りで寝ているのが恋人というのもあって安心して眠りにつけたのかもしれない。
望も気付くと瞳を閉じていた。
翌朝。
雄介は目を覚まし辺りを見渡す。 そして隣りで寝ているのが恋人の望だというのに安心したのか望の寝顔に軽く微笑むのだ。
暫くすると望も目を覚まし、
「何だ……雄介、先に起きてたのか?」
「まぁ、いつもの癖やな?」
「いつも雄介は目覚まし時計より早く起きてるもんなぁ」
「まぁ、そういうこっちゃ……」
雄介は布団の中で体を伸ばすと、
「んー、腹減ったー!」
「そういや、そうだな……昨日から何も食ってなかったし……って、雄介、体調の方は大丈夫なのか?」
「まだ、少し痛いねんけど、昨日よりはマシなんと違ゃう? まぁ、起き上がってみんと分からんけどな」
そう言って雄介は起き上がると歩いてみたようだ。
「多分、大丈夫みたいやな……やっぱ、ただの打撲だったかもしれへんな。 それと気持ちばかり疲れていたのかもしれへんわぁ。 ほら、体って自分が思ってたよりも早く衰えて行ってるっていうやんか……」
「ま、確かにそうなのかもな。 まぁ、大丈夫そうなら良かったよ。 とりあえず、食堂に飯食いに行くか?」
「せやなぁ。 ほんでから、裕実達んとこに様子見に行って、仕事するか!」
「そうだな……」
望もベッドから起き上がると、雄介と一緒に部屋を出て食堂へと向かう。
食堂に入るとニュースは昨日の飛行機墜落事故のことを報道していた。
『昨日、空港を飛びだった飛行機は上空でなんだかのトラブルにより墜落。 平日だった為か搭乗者は五百人搭乗出来る飛行機に半分位の人数の方が乗っておりました。 乗員、約二百名位のうち生存者は数名。 その他の事故原因につきましては、本日、国土交通省航空局の捜査委員で調べる予定です』
アナウンサーは昨日事故があった事故現場からレポートを済ませると、今度はスタジオへと移り今度はスタジオにいる専門家による話が始まる。
「まぁ、確かに昨日の今日じゃあ飛行機事故の原因っていうのは分からへんわなぁ」
「ま、確かにな……」
そう望達が会話をしているとニュースの中では飛行機に携わる専門分野の人達が飛行機について説明してくれているようだ。
昨日の今日ではその飛行機事故についてどんな原因で事故に至ったのかは未だに全くもって分からないのだが、専門家達は色々と推測しながら話しているようにも思える。 しかし、その事については専門家であれば分かるのかもしれないのだが、そういった知識が無い一般人にしてみたらよく分からない話なのかもしれない。
二人が食事している間に専門家による話は終わったようで、今度は搭乗者名簿に載っていた搭乗者の名前がアナウンサーによって読み上げられて行く。
今回の事故で搭乗者というのは二百名程だとさっきのアナウンサーは言っていた。 二百名の名前と字幕で名前が出てくる。
ご飯を食べている雄介達は当然、搭乗者名簿の名前を聞いているだけで画面の方に視線は向けてなかったのだが、アナウンサーの言葉で雄介は一瞬にしてテレビ画面へと視線を向けるのだ。
『……美里さん、桜井琉斗君……』
どうやら聞き間違いではなかったようで、
「ちょ、望!」
「ああ、分かってるって!」
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