【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

綺羅 メキ

文字の大きさ
上 下
1,825 / 2,140

ー平和ー99

しおりを挟む
 それを見ていた朔望は、

「兄さん、足は完璧に治ったみたいだね……」

 そう冷静な判断をしたようだ。

「足!?」

 それを聞いていた和也は急に足を止めてしまったせいか追い掛けていた望は和也の背中へとぶつかる。

「まったく、急に止まるなよなぁ。 痛いじゃねぇか……」
「って、俺、別に悪いことしてねぇのに、何で望に追い掛けられなきゃなんねぇんだよー」

 そう和也は拗ねたように言うのだ。

「それは……足が完璧に治ったか、確かめたかっただけだったりー」

 望にしてはお茶目なことを言うと、

「おいおい……それだけの理由で俺に無駄な体力使わせたのかよ」

 そう和也はそこまで言うと、望に向かい反撃のように顔をにやけさせる。

「っていうことはー、そんだけ動けるようになったんだから、退院祝いに今夜辺り、雄介にお前から仕掛けた方がいいんじゃねぇのか?」

 和也のその言葉に流石の望も顔を真っ赤にさせ動揺し、

「そ、それとは関係ねぇだろうがぁ」
「関係大ありだよな」

 和也は今度、同意を求める為に朔望の隣りへと向かい朔望の肩へと腕を回す。

「和也の話によると……最近は忙しかった二人はかなりのご無沙汰な訳で、しかも、兄さんは足を怪我して入院していた訳だから、更にご無沙汰……そして、雄介さんは押しが弱いっていう話だから、そりゃ、今日は兄さんから雄介さんに仕掛けた方がいいんじゃない?」

 いったい和也はどこまで朔望に望と雄介の関係を話したのであろうか。 それは分からないのだが、どうやら和也は朔望に沢山のことを話したようだ。

 望は和也のことを睨むと、

「お前なぁ、朔望にどこまで俺と雄介のこと話したんだよー」
「……へ?   朔望にはそんなに話してねぇよ。 ただ、朔望がいっぱい質問してきたから俺はそれに答えただけだし」
「後は兄さんが記憶喪失になった話も聞いたー。 とりあえず、兄さんに関する和也が知っている範囲では聞いたけどね。 まぁ、和也も兄さんのことが好きだったって話も聞いたけど……。 しかし兄さんって、愛されるタイプみたいなんだね」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

俺は触手の巣でママをしている!〜卵をいっぱい産んじゃうよ!〜

ミクリ21
BL
触手の巣で、触手達の卵を産卵する青年の話。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~

みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。 成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪ イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

ヤバい薬、飲んじゃいました。

はちのす
BL
変な薬を飲んだら、皆が俺に惚れてしまった?!迫る無数の手を回避しながら元に戻るまで奮闘する話********イケメン(複数)×平凡※性描写は予告なく入ります。 作者の頭がおかしい短編です。IQを2にしてお読み下さい。 ※色々すっ飛ばしてイチャイチャさせたかったが為の産物です。

処理中です...