1,724 / 2,140
ー決心ー129
しおりを挟む
とりあえず雄介は望からGパンを受け取ると試着室へと消えて行く。
望はその間、試着室の前でボッーと待っていた。
フッと望は思い出す。
まさか雄介が医学部を受かるとは思ってはいなかった事だ。
確かに一緒に働けるのは嬉しいことなのだが、複雑な気分でもあった。
果たして雄介と一緒に働くようになった時に冷静に働けることが出来るかが分からないからだ。
前に雄介が『今日はコスプレしてやろっ!』と言った時に望は雄介の白衣姿に胸を高鳴らせたことがあった。
望がそんなことを思っていると、どうやら雄介が試着室から出てきたようで、
「どや? 似合っとるか?」
望はいきなり雄介に声を掛けられ雄介の方へと顔を向けると、下から上へと視線を向ける。
「あ、ああ……いいんじゃね?」
とは普通に答えたものの、やはり、雄介は背が高いのだけあって何でも似合うってところだ。 改めて雄介の格好良さを知ることになったようにも思える。
「後は上着かぁ? どんなのがええと思う?」
雄介は望に選んでもらったGパンを手にすると、店内を歩き始めるのだ。
キョロキョロと辺りを見渡していると、さっき望が言ってた通りに、どうやら望はこの店の服を着ているのであろう服があった。
「ホンマ……望、ここの服屋を利用しとったんやな」
「だから、それはさっき言っただろうがぁ」
「ま、そうなんやけど。 服を見てて思ったんや。 そういやぁ、望はこんな服を着ておったなってな」
雄介のその言葉に望はまた溜め息を吐くと、
「気付くのが遅い……」
「だから、それはスマンってー、それよりか、上着はどないのがええ?」
「お前はがたいがいいからな。 ポロシャツとかの方がいいんじゃね? 下は黒だから……上は白とか……」
「望がそう言うんやったら、そうするかなぁ?」
雄介は洋服を手にすると、レジへと向かう。
「ちょっと待てよ。 洋服屋に行こうってのは俺だし、今日は俺が出すよ」
「ええって……まだ、余裕あるし、今日は自分で出すわぁ」
「今はいいかもしれねぇが……後が辛くなるだろ? それに、お前が働けるようになってから、俺に服を買ってくれればいいからさ」
望はその間、試着室の前でボッーと待っていた。
フッと望は思い出す。
まさか雄介が医学部を受かるとは思ってはいなかった事だ。
確かに一緒に働けるのは嬉しいことなのだが、複雑な気分でもあった。
果たして雄介と一緒に働くようになった時に冷静に働けることが出来るかが分からないからだ。
前に雄介が『今日はコスプレしてやろっ!』と言った時に望は雄介の白衣姿に胸を高鳴らせたことがあった。
望がそんなことを思っていると、どうやら雄介が試着室から出てきたようで、
「どや? 似合っとるか?」
望はいきなり雄介に声を掛けられ雄介の方へと顔を向けると、下から上へと視線を向ける。
「あ、ああ……いいんじゃね?」
とは普通に答えたものの、やはり、雄介は背が高いのだけあって何でも似合うってところだ。 改めて雄介の格好良さを知ることになったようにも思える。
「後は上着かぁ? どんなのがええと思う?」
雄介は望に選んでもらったGパンを手にすると、店内を歩き始めるのだ。
キョロキョロと辺りを見渡していると、さっき望が言ってた通りに、どうやら望はこの店の服を着ているのであろう服があった。
「ホンマ……望、ここの服屋を利用しとったんやな」
「だから、それはさっき言っただろうがぁ」
「ま、そうなんやけど。 服を見てて思ったんや。 そういやぁ、望はこんな服を着ておったなってな」
雄介のその言葉に望はまた溜め息を吐くと、
「気付くのが遅い……」
「だから、それはスマンってー、それよりか、上着はどないのがええ?」
「お前はがたいがいいからな。 ポロシャツとかの方がいいんじゃね? 下は黒だから……上は白とか……」
「望がそう言うんやったら、そうするかなぁ?」
雄介は洋服を手にすると、レジへと向かう。
「ちょっと待てよ。 洋服屋に行こうってのは俺だし、今日は俺が出すよ」
「ええって……まだ、余裕あるし、今日は自分で出すわぁ」
「今はいいかもしれねぇが……後が辛くなるだろ? それに、お前が働けるようになってから、俺に服を買ってくれればいいからさ」
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説


いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。


イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる