1,646 / 2,140
ー決心ー51
しおりを挟む
そして望と雄介は外科病棟がある二階部分を探していると、先程とは違う看護師と出会い、やはり先程と同じ質問をされ先を急ぐのだ。
この病院の二階には病棟もあるのだが、昼間は診察室もあるようだ。
「診察室があるのか……流石にここに居て、また、看護師か誰かに見付かったら怪しまれちまうかもな」
「大丈夫やろ? さっきみたく、『病棟を探していて迷っていました』って言えば……」
「そっか、確かにそうなのかもしれねぇな」
とりあえず望達は歩夢を探す為に、病院内をくまなく探すべく診察室へと入り探し始める。
と望達が内科診察室から出て来た直後に白衣を着た医者と出会うのだ。
望と雄介はそこに息を飲み、その白衣姿の医者を見上げる。
すると、その医者は望達に笑顔を見せ、
「こんな時間にどうされたのですか?」
「あ、その……うちの親がこの病院に入院してまして、今日がヤマと聞かされたもんですから、来たのですが、どうやら、この病院が広くて道に迷ってしまったみたいなんですよね。 ここは病棟ではないようですから。 外科病棟はどこになりますか?」
「それなら、あちらになりますよ」
そうその白衣を着た医者は指指すのだ。
「ありがとうございました」
そう望と雄介は頭を下げると、その白衣姿の男に言われた方へと足を向ける。
望達はそのまま次の診察室へと向かいたかったのだが、やはり、まずは言われた方向に向かっておくべきであろう。
望と雄介は歩きながらフッと疑問に思ったことを口にする。
「俺の勘違いならいいんだけどさ。 今時間に診察室付近に医者がいるのが不自然なような気がするんだけど? 夜に診察室付近に医者が居る必要はねぇだろ? 普通なら、夜間用の診察室に居るのなら、分かるんだけどさ」
「そうなん?」
「まぁ、この病院の方針で医者も巡回してるのなら、不自然ではないんだけどな。 それでも、診察室付近をうろうろしてるのはありえないかな?」
「まぁ、せやな。 なぁ、俺も言うていい? あの医者さぁ、こっちの方に外科病棟があるって言うてたやろ? こっちって、さっき探しておったけど、こっちも診察室と違うん?」
この病院の二階には病棟もあるのだが、昼間は診察室もあるようだ。
「診察室があるのか……流石にここに居て、また、看護師か誰かに見付かったら怪しまれちまうかもな」
「大丈夫やろ? さっきみたく、『病棟を探していて迷っていました』って言えば……」
「そっか、確かにそうなのかもしれねぇな」
とりあえず望達は歩夢を探す為に、病院内をくまなく探すべく診察室へと入り探し始める。
と望達が内科診察室から出て来た直後に白衣を着た医者と出会うのだ。
望と雄介はそこに息を飲み、その白衣姿の医者を見上げる。
すると、その医者は望達に笑顔を見せ、
「こんな時間にどうされたのですか?」
「あ、その……うちの親がこの病院に入院してまして、今日がヤマと聞かされたもんですから、来たのですが、どうやら、この病院が広くて道に迷ってしまったみたいなんですよね。 ここは病棟ではないようですから。 外科病棟はどこになりますか?」
「それなら、あちらになりますよ」
そうその白衣を着た医者は指指すのだ。
「ありがとうございました」
そう望と雄介は頭を下げると、その白衣姿の男に言われた方へと足を向ける。
望達はそのまま次の診察室へと向かいたかったのだが、やはり、まずは言われた方向に向かっておくべきであろう。
望と雄介は歩きながらフッと疑問に思ったことを口にする。
「俺の勘違いならいいんだけどさ。 今時間に診察室付近に医者がいるのが不自然なような気がするんだけど? 夜に診察室付近に医者が居る必要はねぇだろ? 普通なら、夜間用の診察室に居るのなら、分かるんだけどさ」
「そうなん?」
「まぁ、この病院の方針で医者も巡回してるのなら、不自然ではないんだけどな。 それでも、診察室付近をうろうろしてるのはありえないかな?」
「まぁ、せやな。 なぁ、俺も言うていい? あの医者さぁ、こっちの方に外科病棟があるって言うてたやろ? こっちって、さっき探しておったけど、こっちも診察室と違うん?」
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)



ヤバい薬、飲んじゃいました。
はちのす
BL
変な薬を飲んだら、皆が俺に惚れてしまった?!迫る無数の手を回避しながら元に戻るまで奮闘する話********イケメン(複数)×平凡※性描写は予告なく入ります。
作者の頭がおかしい短編です。IQを2にしてお読み下さい。
※色々すっ飛ばしてイチャイチャさせたかったが為の産物です。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる