1,627 / 2,140
ー決心ー32
しおりを挟む
「そう言えば、昨日言ったよなぁ? 明日の昼位まで俺帰って来れないからさ」
「ほな、今日は俺が家で一人ってことやな?」
「やっぱり……その……あの……寂しいもんなのか?」
今の望はいつもの望だ。 こんなこと素の望であれば聞ける訳がない。
望はきっと心臓が爆発する位になりながら雄介に向かい聞いているのかもしれない。
「そりゃ、当たり前やんか……」
「……だよな。 俺も……その……」
「だから、前から言うてんやろ? 無理して言わなくても今は望のこと分かっとるからな」
雄介はそう言いながらテーブルの上に朝ご飯を並べると望の前に座り相変わらずの太陽なような笑みを望に向ける。
「でも、俺は……雄介の前では、素直になれるように努力していることは認めてくれよ」
今日はどれだけ心臓があっても足りない位に望の心臓は波打っているだろう。
「ああ、大丈夫やって……。 俺はどんな望でも好きやしな」
「お、俺だって……好きなんだからな!」
流石に望が笑顔で雄介に向かい、そうは言えなかったが本当に望は雄介に向かい素直に言えるように努力しているようだ。
「ああ。 望にそう言ってもらえるとむっちゃ、嬉しいわぁ」
望からしてみたら夜は雄介がいないのが当たり前だったが、今日は望がいない日である。 雄介と付き合い出して年月が経ってやっと望が雄介に対し心を開けたのもあるのだが、望がいない日ということが滅多になかったというのもあるのかもしれない。
後一時間程度で、二人は明日の夕方まで会えない。
今の二人にとって一日半も会えないのは辛いからこそ、望は雄介にそう言えたのであろう。
「とりあえず、朝飯食って頑張ろうや!」
「ああ、そうだな」
二人は朝ご飯を食べ終えると、望はスーツへと着替え雄介は学生というだけあってか前のように制服ではない私服姿で玄関まで来ると、
「望……」
と雄介がただ望を呼んだだけで望は雄介の方へと振り向き、二人は自然と唇を重ね家を出る。
望は雄介のことを駅まで送ると病院へと向かうのだ。
「ほな、今日は俺が家で一人ってことやな?」
「やっぱり……その……あの……寂しいもんなのか?」
今の望はいつもの望だ。 こんなこと素の望であれば聞ける訳がない。
望はきっと心臓が爆発する位になりながら雄介に向かい聞いているのかもしれない。
「そりゃ、当たり前やんか……」
「……だよな。 俺も……その……」
「だから、前から言うてんやろ? 無理して言わなくても今は望のこと分かっとるからな」
雄介はそう言いながらテーブルの上に朝ご飯を並べると望の前に座り相変わらずの太陽なような笑みを望に向ける。
「でも、俺は……雄介の前では、素直になれるように努力していることは認めてくれよ」
今日はどれだけ心臓があっても足りない位に望の心臓は波打っているだろう。
「ああ、大丈夫やって……。 俺はどんな望でも好きやしな」
「お、俺だって……好きなんだからな!」
流石に望が笑顔で雄介に向かい、そうは言えなかったが本当に望は雄介に向かい素直に言えるように努力しているようだ。
「ああ。 望にそう言ってもらえるとむっちゃ、嬉しいわぁ」
望からしてみたら夜は雄介がいないのが当たり前だったが、今日は望がいない日である。 雄介と付き合い出して年月が経ってやっと望が雄介に対し心を開けたのもあるのだが、望がいない日ということが滅多になかったというのもあるのかもしれない。
後一時間程度で、二人は明日の夕方まで会えない。
今の二人にとって一日半も会えないのは辛いからこそ、望は雄介にそう言えたのであろう。
「とりあえず、朝飯食って頑張ろうや!」
「ああ、そうだな」
二人は朝ご飯を食べ終えると、望はスーツへと着替え雄介は学生というだけあってか前のように制服ではない私服姿で玄関まで来ると、
「望……」
と雄介がただ望を呼んだだけで望は雄介の方へと振り向き、二人は自然と唇を重ね家を出る。
望は雄介のことを駅まで送ると病院へと向かうのだ。
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる