1,585 / 2,140
ー天使ー141
しおりを挟む
二人の間に沈黙が流れる中、雄介は意を決したように顔を上げ、
「やっぱ、アカンよなぁ? 俺がしっかりしなぁー、アカンやんか……」
そう雄介は独り言を漏らすと、ソファに座っている望の手を取りいつもの笑顔で、
「一緒に風呂、入ろ!」
いつもと変わりない雄介に気付いた望も、少しためらいながらも、
「ああ、そうだな……」
そう言い望も立ち上がると二階へと上がって着替えを取りに向かう。
二人同時に脱衣場へと入ると、いつもと変わりなくなった雄介は堂々と望の前で服を脱ぐのだ。
「先に入ってるでー」
と言い、先にお風呂場へと行ってしまう。
望はそんな雄介に安堵の溜め息を漏らすと、望も一気に服を脱ぎ雄介が待つお風呂場へと向かうのだ。
「ホンマ、望と二人きりで入るの久しぶりやんなぁ」
そう雄介は浴槽の縁に手をかけ、一人先に体を洗っている望のことを見上げる。
「まぁな」
そんな素っ気ない望の言葉に微笑む雄介。
いつもと変わらない雄介に望。
だから雄介は久しぶりに幸せな時を過ごしているようだ。
それに心配の元であった美里の手術も無事終わり、後は退院を待つだけであるのだから幸せじゃない訳がない。
「な、望……」
雄介は望に声を掛けながら、体を反転させ浴槽に背中を預け天井を見上げると、
「俺の姉貴……確かに琉斗の運動会の時には一時退院は出来るみたいやけど、本格的な退院はいつになるんや?」
「あー、そうだな……とりあえず、琉斗の運動会の日には手術から一週間以上経ってるから、そっから、様子を見て、早ければ一週間後……遅くても二週間以内には退院出来るぜ」
「そっか……ほなら、良かったわぁ。 それからは、また、俺達も二人きりなんやな」
「まぁ……そういうことになるな。 でも、雄介……」
望は体を洗い終わったのか、望は浴槽へと浸かると、今度は、
「本当にお前……医者になる気あるのか?」
「あったりまえやんか! 今はマジに本気やって。 姉貴に言われた通り、俺は父親の影響で、『消防士になりたい』と思っておった。 だけど、本心では本気でなりたかったのか? と言われると違ったのかもしれへん。 ほんで、和也がさっき言っておったやろ? 一度きりの人生なんやから、自分がやりたいことをやった方がええって……
「やっぱ、アカンよなぁ? 俺がしっかりしなぁー、アカンやんか……」
そう雄介は独り言を漏らすと、ソファに座っている望の手を取りいつもの笑顔で、
「一緒に風呂、入ろ!」
いつもと変わりない雄介に気付いた望も、少しためらいながらも、
「ああ、そうだな……」
そう言い望も立ち上がると二階へと上がって着替えを取りに向かう。
二人同時に脱衣場へと入ると、いつもと変わりなくなった雄介は堂々と望の前で服を脱ぐのだ。
「先に入ってるでー」
と言い、先にお風呂場へと行ってしまう。
望はそんな雄介に安堵の溜め息を漏らすと、望も一気に服を脱ぎ雄介が待つお風呂場へと向かうのだ。
「ホンマ、望と二人きりで入るの久しぶりやんなぁ」
そう雄介は浴槽の縁に手をかけ、一人先に体を洗っている望のことを見上げる。
「まぁな」
そんな素っ気ない望の言葉に微笑む雄介。
いつもと変わらない雄介に望。
だから雄介は久しぶりに幸せな時を過ごしているようだ。
それに心配の元であった美里の手術も無事終わり、後は退院を待つだけであるのだから幸せじゃない訳がない。
「な、望……」
雄介は望に声を掛けながら、体を反転させ浴槽に背中を預け天井を見上げると、
「俺の姉貴……確かに琉斗の運動会の時には一時退院は出来るみたいやけど、本格的な退院はいつになるんや?」
「あー、そうだな……とりあえず、琉斗の運動会の日には手術から一週間以上経ってるから、そっから、様子を見て、早ければ一週間後……遅くても二週間以内には退院出来るぜ」
「そっか……ほなら、良かったわぁ。 それからは、また、俺達も二人きりなんやな」
「まぁ……そういうことになるな。 でも、雄介……」
望は体を洗い終わったのか、望は浴槽へと浸かると、今度は、
「本当にお前……医者になる気あるのか?」
「あったりまえやんか! 今はマジに本気やって。 姉貴に言われた通り、俺は父親の影響で、『消防士になりたい』と思っておった。 だけど、本心では本気でなりたかったのか? と言われると違ったのかもしれへん。 ほんで、和也がさっき言っておったやろ? 一度きりの人生なんやから、自分がやりたいことをやった方がええって……
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説


いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。


イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる