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ー天使ー125
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「やっぱり、そういうの嫌だと思うからよ。 俺は動きたいんだよ。 それに、今もまだ俺の親父が院長がだってこと知ってる人少ないと思うぜ」
「裕実とか新城とかだけか?」
「そういうことだ」
丁度、話が切れた所で望は体を伸ばし掛け時計を見ると、
「もう、こんな時間かぁ」
「そろそろ、準備しなきゃならないな」
和也もソファから立ち上がると、笑顔で望の方へと顔を向ける、
「大丈夫そうか?」
「あ、ああ……大丈夫だよ。 まったく、親父の言う通りだな」
「……へ? 何が?」
「イタズラ気な顔で聞いてくるってことは分かってるんだろ?」
「まぁな……。 でも、それは、望が本当に平気ならばなんだけどな」
「本当に大丈夫だよ。 雄介のことだろ?」
「ああ。 本当に大丈夫そうなら良かったよ」
望が安心したような表情に和也も安心したのか、和也も立ち上がると準備を始める。
そんな時、望達の部屋のドアをノックする音が部屋内に響き渡るのだ。
和也と望はそれぞれ視線を合わせる。
今時間に二人が居る部屋に訪れて来る客等はまずいない。
多分、裕二であろう。 もう望達は手術室に入って準備しなきゃならないのだから、さっき話をしていた美里の手術を交代するのかを聞きにきたのかもしれない。
仕方無しに望はドアまで行きドアを開けると、そこには思ったような人物ではなく息を切らした雄介が立っていた。
「あー、良かったわぁ。 望がここにおって……。 とりあえずなぁ、俺の姉貴が今日、手術やんか、せやから、望とは恋人同士やけど……挨拶しとかなぁアカンって思うてな、探しておったんやって……。 ほら、ここに居ると電話の方も電源入ってないやろうし、出ないと思うとったしな」
「あ、え? ああ……おう」
いきなり思ってもない人物の登場に望は頭が働いてないのであろう。 簡単に答えていたのだが、いきなり雄介のことを見上げ、
「……って、お前、大丈夫だったのか?」
流石の望も焦っていた事もあってか、主語が抜けてしまい、いきなりそんなことを言われた雄介は首を傾げる。
望の後ろから顔を出した和也が、望の言葉に付け足すように、
「裕実とか新城とかだけか?」
「そういうことだ」
丁度、話が切れた所で望は体を伸ばし掛け時計を見ると、
「もう、こんな時間かぁ」
「そろそろ、準備しなきゃならないな」
和也もソファから立ち上がると、笑顔で望の方へと顔を向ける、
「大丈夫そうか?」
「あ、ああ……大丈夫だよ。 まったく、親父の言う通りだな」
「……へ? 何が?」
「イタズラ気な顔で聞いてくるってことは分かってるんだろ?」
「まぁな……。 でも、それは、望が本当に平気ならばなんだけどな」
「本当に大丈夫だよ。 雄介のことだろ?」
「ああ。 本当に大丈夫そうなら良かったよ」
望が安心したような表情に和也も安心したのか、和也も立ち上がると準備を始める。
そんな時、望達の部屋のドアをノックする音が部屋内に響き渡るのだ。
和也と望はそれぞれ視線を合わせる。
今時間に二人が居る部屋に訪れて来る客等はまずいない。
多分、裕二であろう。 もう望達は手術室に入って準備しなきゃならないのだから、さっき話をしていた美里の手術を交代するのかを聞きにきたのかもしれない。
仕方無しに望はドアまで行きドアを開けると、そこには思ったような人物ではなく息を切らした雄介が立っていた。
「あー、良かったわぁ。 望がここにおって……。 とりあえずなぁ、俺の姉貴が今日、手術やんか、せやから、望とは恋人同士やけど……挨拶しとかなぁアカンって思うてな、探しておったんやって……。 ほら、ここに居ると電話の方も電源入ってないやろうし、出ないと思うとったしな」
「あ、え? ああ……おう」
いきなり思ってもない人物の登場に望は頭が働いてないのであろう。 簡単に答えていたのだが、いきなり雄介のことを見上げ、
「……って、お前、大丈夫だったのか?」
流石の望も焦っていた事もあってか、主語が抜けてしまい、いきなりそんなことを言われた雄介は首を傾げる。
望の後ろから顔を出した和也が、望の言葉に付け足すように、
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