1,547 / 2,140
ー天使ー103
しおりを挟む
丁度その時車が信号で止まり望は雄介の事を上目遣いで睨み上げる。
「あ、いや……そないなことじゃなくてな。 なんやろ? ほら、あん時、俺から無理矢理告白したようなもんやんかぁ、せやから、ホンマに俺なんかでええんかなぁ? って……ほら、やっぱ、一般常識的に考えてやな、男同士って認められてないやんか。 せやから、お前に告白してから思ったんやって、ホンマに俺でええんやろうか? って……後悔してたんやけど。 ま、『返事は待ってくれ』って言われた時には半分諦めておったんやけどなぁ」
「俺だって、流石に悩んださぁ。 だけど、なんだろ? 何故かお前にはちゃんと返事をしてやりたかったって感じだったんだよなぁ。 女性に告白された時とは何か違う感じがしたしよ。 お前からの熱意みたいなのが感じられたって感じだったのかな? だけど、その女性にはそんなもんも感じなかったし、後から考えるとさ、その女性……金目当てで俺に近寄ってきたような気もしないでもなかったようなぁ? ほら、大学生でも俺は医者の卵だったしな」
「ちょー、待てよ……。 な、その彼女はどこで出会ったん?」
「あー、合コン……?」
その望からの意外な言葉に雄介は目を丸くしていた。
「ご、合コン!? 望がか?」
「ま、俺は本気で興味なかったけど、数合わせとかで半分無理矢理連れてかれたんだけどな」
「ま、まぁ、良くある話しだわなぁ。 ほんで、相手は?」
「相手はOLだったかな?」
「ほな、年上かぁ」
「まぁなぁ。 年上っていっても大学生相手に三十歳以上の人はいなかったけどな。 俺にばっか質問してるけどさぁ、雄介の方はどうなんだよ。 合コンとかナンパとかしまくってたんじゃねぇのか?」
「ああー、まぁ、多少はな」
自分の方へと質問が向けられると苦笑いを浮かべる雄介。
「せやけど、そんな暇はあんまなかったしなぁ、ナンパとか合コンは合わせても数回しかないで……」
「へぇ、意外だな」
「意外ってなんやねん。 俺は遊び人とは違ゃうからな……つーか、消防学校行ってる時にはホンマに遊んでおる暇なかったし、昼間は体力奪われるしな、疲れて体が動かんかったんやからなぁ」
「あ、いや……そないなことじゃなくてな。 なんやろ? ほら、あん時、俺から無理矢理告白したようなもんやんかぁ、せやから、ホンマに俺なんかでええんかなぁ? って……ほら、やっぱ、一般常識的に考えてやな、男同士って認められてないやんか。 せやから、お前に告白してから思ったんやって、ホンマに俺でええんやろうか? って……後悔してたんやけど。 ま、『返事は待ってくれ』って言われた時には半分諦めておったんやけどなぁ」
「俺だって、流石に悩んださぁ。 だけど、なんだろ? 何故かお前にはちゃんと返事をしてやりたかったって感じだったんだよなぁ。 女性に告白された時とは何か違う感じがしたしよ。 お前からの熱意みたいなのが感じられたって感じだったのかな? だけど、その女性にはそんなもんも感じなかったし、後から考えるとさ、その女性……金目当てで俺に近寄ってきたような気もしないでもなかったようなぁ? ほら、大学生でも俺は医者の卵だったしな」
「ちょー、待てよ……。 な、その彼女はどこで出会ったん?」
「あー、合コン……?」
その望からの意外な言葉に雄介は目を丸くしていた。
「ご、合コン!? 望がか?」
「ま、俺は本気で興味なかったけど、数合わせとかで半分無理矢理連れてかれたんだけどな」
「ま、まぁ、良くある話しだわなぁ。 ほんで、相手は?」
「相手はOLだったかな?」
「ほな、年上かぁ」
「まぁなぁ。 年上っていっても大学生相手に三十歳以上の人はいなかったけどな。 俺にばっか質問してるけどさぁ、雄介の方はどうなんだよ。 合コンとかナンパとかしまくってたんじゃねぇのか?」
「ああー、まぁ、多少はな」
自分の方へと質問が向けられると苦笑いを浮かべる雄介。
「せやけど、そんな暇はあんまなかったしなぁ、ナンパとか合コンは合わせても数回しかないで……」
「へぇ、意外だな」
「意外ってなんやねん。 俺は遊び人とは違ゃうからな……つーか、消防学校行ってる時にはホンマに遊んでおる暇なかったし、昼間は体力奪われるしな、疲れて体が動かんかったんやからなぁ」
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる