【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

綺羅 メキ

文字の大きさ
上 下
1,546 / 2,140

ー天使ー102

しおりを挟む
「ちょい待てや。 そういや、そういう話したことなかったんやけどー、聞いてええか?」

 流石に今望がいつもの望じゃないとしても雄介としては聞いてもいい話なのか不安になったのかもしれない。

「ああ、別に構わないぜ」
「そっか……」

 雄介は一つ息を吐くと、

「ほんならなぁ」

 そういざ聞くとなると直ぐに質問は出て来ないのか雄介は瞳を宙に浮かせていた。

 だが、そんな雄介に対し先に口を開いたのは望の方だ。

「だからさぁ、俺は雄介に告白された訳だろ? だけど、女性なら兎も角、男性に告白されて、直ぐに『はい!』とは言えねぇだろう?   だから、一応、俺なりに考えた結果、『付き合ってみてもいいかなぁ?』って思った訳さ。 本当のところは最初、お前は俺のこと女医と間違えていて、ムカついてたんだけどな。 何でか、お前のことは嫌じゃなかったんだよなぁ。 だから、付き合ってみることにしたんだよ。 しかも、お前が告白してきた後に焦ったようにさぁ、和也にも告白されたし……。 でも、和也にはキッパリ断ることが出来た訳だけど、お前には断れなかった。 ってことはさ、いつの間にか、俺はお前のことが好きになっていたってことなんじゃねぇの?   俺は恋愛不足だったからさぁ、好きとかいう感情知らない感じだったからなぁ。 でも、確か……お前にはドキドキしたりしていたかもな」

 今まで、そんなことを望の口から聞いたことがなかった雄介は望からそんなことを言われ、どう答えたらいいのか分からないようだ。 その望の言葉に雄介は口をパクパクとさせてしまっているのだから。 こう何か言おうとしているのだが、その言葉がなかなか出て来ないでいる雄介。

「んで、雄介は俺に何を聞きたかったんだ?」
「あー、だからやなぁ。 って、今、望が言うてくれたこと全部や全部……」
「そっか……。 まぁ、今まで、俺が雄介には話したことなかったからなぁ。 とりあえず、雄介を好きになった理由はそんな感じだな」
「おう……。 な、望……ホンマに望は俺のこと好きやったんやなぁ」
「当たり前じゃねぇかぁ。 何だよ、その口振りだと疑ってたように聞こえるんだけどな」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

オメガなパパとぼくの話

キサラギムツキ
BL
タイトルのままオメガなパパと息子の日常話。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

ヤバい薬、飲んじゃいました。

はちのす
BL
変な薬を飲んだら、皆が俺に惚れてしまった?!迫る無数の手を回避しながら元に戻るまで奮闘する話********イケメン(複数)×平凡※性描写は予告なく入ります。 作者の頭がおかしい短編です。IQを2にしてお読み下さい。 ※色々すっ飛ばしてイチャイチャさせたかったが為の産物です。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

処理中です...