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ー天使ー41

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ってさ……だけど、俺は辞めとけって言ったんだよな。 アイツ、俺と働きたいってだけで医者か看護師で迷ってたし、そんな動機だけなら止めてくれって言ったんだ。 俺達の仕事は患者さんの命を守る仕事なんだから、そんな動機だけで働いてもらっても困るってな」
「まぁ、確かにそうだけどさ、今の状況なら、雄介にやってもらった方がいいんじゃねぇか? 望と俺と裕実……いい関係の中に他の奴を入れたくねぇんじゃね?」
「まぁ、そうなんだけどさ」

 望は意味深にそう言うとある場所で足を止める。

「なぁ、和也……ちょっと、そこで待っててくれねぇ? あ、別に先に自分の家に帰っててもいいけどさ」
「……へ? あ、ああ」

 和也は望にそう言われて辺りを見回すと、そこは外科病棟のフロアであった。

「望! もしかして、雄介のお姉さんのとこに行って来るのか?」
「ああ、まぁな。 確かに雄介のお姉さんだからって特別扱いはしたくはねぇけどさ、琉斗のお母さんでもあるからな……やっぱり、気になってさ」
「望が言ってる意味が分かるような気がするわぁ。 じゃあ、俺も行く!」
「そっか……じゃあ、行こうぜ」

 二人はそう決めると雄介のお姉さんが病室へと向かう。

「でもさぁ、何で雄介のお姉さんのとこに行くんだ? まさか、お前……望と雄介の関係を話すって訳じゃねぇよな?」
「まさか……そんなことは言わねぇよ。 世間的に考えて、そんなこと言える訳ねぇだろ。 そのことは流石に言えねぇよ。 そんなことを言って、精神的ダメージを受けたら、どうすんだよ……今後に響くだろ?」
「んー、ならさぁ、行かねぇ方がいいんじゃねぇか? 余計なことを話さない為にさ」
「そっか……確かにそうだよな。 雄介のお姉さんのとこには回診とかの時だけの方がいいか」
「そういうことだよ。 とりあえず、今日は帰ろうぜ」
「ああ、そうだな」

 二人は今日、雄介のお姉さんの所に行くのは諦め駐車場へと向かう。

 その途中、和也は歩みを止め望に声を掛ける。
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