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ー天使ー30
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琉斗はその和也の質問に首を傾げていたのだが、和也の事を見上げ、
「お母さんの病気は望兄ちゃんが治してくれているの?」
「まさか、知らなかったのか? 望兄ちゃんが琉斗のお母さんの病気を治してくれるかもしれないってことをさ」
「んー、確かに、昨日、雄介おじちゃんが望兄ちゃんに『僕とお母さんのことよろしくお願いします』って言ってたけど……そのことだったの?」
「ああ……そういうことなんだよ。 って、お前、まさか、意味が分かってなくて、昨日は望にお願いしますを言ってたのか?」
和也の質問に琉斗は申し訳なさそうに頭を俯かせる。
「なんだー、そういうことだったのかぁ」
和也は子供に大しても容赦ないようだ。 自分の方が有利だと思ったのであろう。 口先を上げホッとしたような表情を浮かべたのだから。
これで琉斗の事を和也のペースに乗せる事が出来た事で、二人の関係を修復することが出来るというのを確信したのかもしれない。
「望兄ちゃんは琉斗のお母さんの病気を治す為にと、琉斗の事を預かることにしたんだ。 だからさ……昨日、雄介おじちゃんが望にお願いした理由が分かっただろ?」
「うん!」
「なら、望兄ちゃんのこと嫌いなんて言わない方がいいんじゃねぇのかなぁ? 望兄ちゃんがお母さんの病気を治してくれなくなっちまうぜ……」
「うん! 分かった! もう、望兄ちゃんに嫌いって言わないって約束する!」
「じゃあさぁ、望兄ちゃんの所に行って、望兄ちゃんに謝ってこような。 じゃないとダメだろ? 友達と喧嘩した時、仲直りをするには、謝る事なんだからな」
和也は優しく丁寧に説明をすると琉斗の頭を撫でる。
「うん! 望兄ちゃんのとこに行って、僕、謝って来る!」
琉斗は裕実の腕から離れると真っ先に望が居る車へと向かい車のドアを開けるなり望のことを見上げ、
「ごめんなさい! 望兄ちゃん! 僕とお母さんのことよろしくお願いします!」
だが望にとっては突然のことで何が起きたのかさえ分からない状態ではあったのだが、とりあえず一瞬で和也達が何かしてくれたのであろうと思ったのか、
「あ、ああ……おう……」
と答える。 そんな風に納得した望に琉斗は安心したのか、その後からは笑顔で望の横の席に座るのだ。
「お母さんの病気は望兄ちゃんが治してくれているの?」
「まさか、知らなかったのか? 望兄ちゃんが琉斗のお母さんの病気を治してくれるかもしれないってことをさ」
「んー、確かに、昨日、雄介おじちゃんが望兄ちゃんに『僕とお母さんのことよろしくお願いします』って言ってたけど……そのことだったの?」
「ああ……そういうことなんだよ。 って、お前、まさか、意味が分かってなくて、昨日は望にお願いしますを言ってたのか?」
和也の質問に琉斗は申し訳なさそうに頭を俯かせる。
「なんだー、そういうことだったのかぁ」
和也は子供に大しても容赦ないようだ。 自分の方が有利だと思ったのであろう。 口先を上げホッとしたような表情を浮かべたのだから。
これで琉斗の事を和也のペースに乗せる事が出来た事で、二人の関係を修復することが出来るというのを確信したのかもしれない。
「望兄ちゃんは琉斗のお母さんの病気を治す為にと、琉斗の事を預かることにしたんだ。 だからさ……昨日、雄介おじちゃんが望にお願いした理由が分かっただろ?」
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「なら、望兄ちゃんのこと嫌いなんて言わない方がいいんじゃねぇのかなぁ? 望兄ちゃんがお母さんの病気を治してくれなくなっちまうぜ……」
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「じゃあさぁ、望兄ちゃんの所に行って、望兄ちゃんに謝ってこような。 じゃないとダメだろ? 友達と喧嘩した時、仲直りをするには、謝る事なんだからな」
和也は優しく丁寧に説明をすると琉斗の頭を撫でる。
「うん! 望兄ちゃんのとこに行って、僕、謝って来る!」
琉斗は裕実の腕から離れると真っ先に望が居る車へと向かい車のドアを開けるなり望のことを見上げ、
「ごめんなさい! 望兄ちゃん! 僕とお母さんのことよろしくお願いします!」
だが望にとっては突然のことで何が起きたのかさえ分からない状態ではあったのだが、とりあえず一瞬で和也達が何かしてくれたのであろうと思ったのか、
「あ、ああ……おう……」
と答える。 そんな風に納得した望に琉斗は安心したのか、その後からは笑顔で望の横の席に座るのだ。
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