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ー天使ー5

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「……って、どうやって?」

 雄介のその言葉に対して、会話になってない望。

「望……まさか、子供の相手ってした事がないん?」

 その望の言葉に目を見開きながら聞くのだ。

「あ、ああ……まぁ、まぁな。 俺は小さい頃から勉強ばっかりしてたし、一応、弟はいるけど、歩夢なんかは一緒に遊んだ事もねぇし……病院でも外科だと子供っていうのは少ないしな」
「そういう事かいな。 とりあえず、子供と遊ぶ時っていうのは、ま、子供に合わせて遊んで上げればええって事やんな」
「ああ、まぁ……分かったよ」

 望は一応納得するとソファへと腰掛け、とりあえず琉斗の様子を見てるだけにしたようだ。

 琉斗の方も望の様子をうかがっているのか、ソファの上に座って玩具の車を動かしながらチラリチラリと望の事を見上げていた。

 暫くの間、二人の間には会話も何もなかったのだが、琉斗の方は突然顔を上げ、

「ねぇ、望兄ちゃんは……何でおじちゃんと一緒に住んでるの?」

 子供というのはそういうもんだ。 まだまだ、琉斗位のお年の子供だと心に思った事というのは口に出してしまう事が多いのだから。 素直である分、いい事も悪い事も口に出てしまうのだから仕方が無い所なのだが。

 そんな突拍子もない琉斗からの質問に望は目を丸くしながら腕を組むと、

「あ、あー、それはだな……」

 その瞳を宙へと浮かせ、何を思ったのか顔を赤くさせてしまう。

 きっと琉斗にそんな事を質問されて、改めて思い出してしまったのであろう。 そう自分達がこうして一緒に暮らしているのかを。

 望が考えていると琉斗の方は望に興味を持ったのか、急に望の側へと向かい望の腕を掴むと、

「ねぇ! 教えてよ! 望兄ちゃん!」
「え? あ、うん……」

 そうは頷くものの、流石の望だって子供に対して『雄介とは恋人同士だから一緒に住んでる』とは言えず、誤魔化すかのように、

「あ、いやな……一緒に居たかったから、雄介とは一緒に住んでるんだよ」
「へぇ、ふーん……そうなんだね。 好きだから、一緒に住んでるって訳じゃあないんだね」

 子供というのはどうして鋭いもんなんだろうか。 いや、わざとではなく思った事を口にしてしまうのだから仕方がないのかもしれない。

「じゃあ、おじちゃんは消防士さんで望兄ちゃんはお医者さんなのにいつ知り合ったの?」

 また、こうも突拍子も無く悪気もないような質問に望の方は頭を抱えてしまう。

 これが、もし和也からの質問なら、とうに望の方がキレてしまい怒ってしまっている所なんだろうが子供相手に怒る事は出来ず、
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