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ー過去ー174
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「まさか、望にそないな事、見抜かれているとは思ってなかったわぁ。 望は俺より年下やけど、俺よりずっと大人って事やな」
「悪いが……確かに、お前の考え方っていうのはまだまだ子供なんだよな。 だけど、そこは和也とは違うっていうのかな? アイツの場合には大人な考え方の時と子供な考え方の時とちゃんと分けてんだからな。 そうそう! ふざける時と真面目な時と弁えているからな」
「そうやったんかー。 いつも和也の場合にはふざけているって感じがあったんやけど、和也の場合にはちゃんと分けておったって訳や」
「アイツ、仕事には本当に真面目だからな」
二人が話をしているとコース料理が運ばれて来る。
望はそこで一旦気持ちを切り替えると、
「雄介……俺の為にわざわざありがとうな」
その望の言葉に雄介は顔を上げると、
「ええって……気にすんなや……今日の望の誕生日やからな……日頃の疲れも癒さんとなとも思ったし」
「日頃の疲れを癒す……なぁ、まだまだ疲れの方は取れてねぇんだけど」
そうふざけながら望は雄介の事をチラリと見上げる。
「今日は何回だったかな? 五回、六回?」
「せやけど、今日は望の方から誘って来たやんかぁ」
「でも、大分、雄介だってその気だったんだろ?」
「そりゃ、望とヤるのは久しぶりやったし! 今まで禁欲してたんやでー。 次、いつ出来るか? っていうのが分からへんかったしな。 せやから、我慢するの勿体ないって思うとったしー」
「まぁな……」
望が話を変えたのは良かったのだが、まさか高級レストラン内でさっきの話を持って来られるとは思ってもみなかった事だろう。 それでなくても望というのはそういう話は苦手だったのにも関わらず普通にこうサラリと話してしまっている事から望の方も雄介とのそういう会話には慣れて来たという事なのかもしれない。
きっと雄介は本当に何も考えていないのであろう。 こういう所なのにも関わらずそういう事を平気で話しているのだから。
和也となら、きっと望は和也に突っ込まれて来ているのであろうが雄介の場合には全くその事について気にもせず話を続けているようだ。
「あ、せや……望? プレゼントなんやけど……」
雄介はそう言いながらベストのポケットに入れて来たプレゼントを取り出すと、
「悪いが……確かに、お前の考え方っていうのはまだまだ子供なんだよな。 だけど、そこは和也とは違うっていうのかな? アイツの場合には大人な考え方の時と子供な考え方の時とちゃんと分けてんだからな。 そうそう! ふざける時と真面目な時と弁えているからな」
「そうやったんかー。 いつも和也の場合にはふざけているって感じがあったんやけど、和也の場合にはちゃんと分けておったって訳や」
「アイツ、仕事には本当に真面目だからな」
二人が話をしているとコース料理が運ばれて来る。
望はそこで一旦気持ちを切り替えると、
「雄介……俺の為にわざわざありがとうな」
その望の言葉に雄介は顔を上げると、
「ええって……気にすんなや……今日の望の誕生日やからな……日頃の疲れも癒さんとなとも思ったし」
「日頃の疲れを癒す……なぁ、まだまだ疲れの方は取れてねぇんだけど」
そうふざけながら望は雄介の事をチラリと見上げる。
「今日は何回だったかな? 五回、六回?」
「せやけど、今日は望の方から誘って来たやんかぁ」
「でも、大分、雄介だってその気だったんだろ?」
「そりゃ、望とヤるのは久しぶりやったし! 今まで禁欲してたんやでー。 次、いつ出来るか? っていうのが分からへんかったしな。 せやから、我慢するの勿体ないって思うとったしー」
「まぁな……」
望が話を変えたのは良かったのだが、まさか高級レストラン内でさっきの話を持って来られるとは思ってもみなかった事だろう。 それでなくても望というのはそういう話は苦手だったのにも関わらず普通にこうサラリと話してしまっている事から望の方も雄介とのそういう会話には慣れて来たという事なのかもしれない。
きっと雄介は本当に何も考えていないのであろう。 こういう所なのにも関わらずそういう事を平気で話しているのだから。
和也となら、きっと望は和也に突っ込まれて来ているのであろうが雄介の場合には全くその事について気にもせず話を続けているようだ。
「あ、せや……望? プレゼントなんやけど……」
雄介はそう言いながらベストのポケットに入れて来たプレゼントを取り出すと、
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