1,433 / 2,140
ー過去ー168
しおりを挟む
雄介は両手で望の体を抱き締めると、
「誰だって温もりっていうのはあるやろ?」
そう普通に答えてしまう雄介。
その雄介に言葉に望は頬を膨らませて雄介の顔を見つめると、
「お前は馬鹿か……」
そこまで言うと望はひと息吐き、
「確かに人間には温もりというのがないと生きてないのと一緒だから当たり前なんだけど……恋人の温もりっていうのは特別だっていう事を俺は言いたかっただけなんだよ」
そこまで言うと望は雄介の額へとでこピンを喰らわす。
「痛ったー! そういう事だったかいな」
まだまだ望の言葉が少し足りなかったのか雄介からしてみたら今日の望にはいつも以上に幸せを感じているようだ。
いつもの望だったら雄介にこんな風にボディタッチや攻撃なんかして来ない。 だが今日の望というのはこういつも以上に親しみがあると言った方がいいだろうか。
「まぁ、ええわぁ。 ほな、今日は何回戦いく?」
「なら、雄介が満足って言うまでな」
「なんやねんそれー。 ほんなら、俺の方はもう満足やで」
「嘘吐くな……十分過ぎるほど、お前のソレが俺の股に当たってんだけどな」
「バレてもうてたか。 ん、まぁ……そういう事なんやけどなぁ」
「まったく、そういう事……じゃねぇよ。 しっかり勃たせておいて……まだまだなんじゃねぇのか?」
「いんやー、俺の方はもう平気やって言ってんで……勃ってるんだから、立派な証拠なんやしな。 何? 望はまだなんか?」
そうストレートに聞いてくる雄介に対し望の方は頭を項垂れてしまうのだ。
「そういう意味じゃなくてさ。 まだって言ってるのは、普通、一回イったんだったら、一時間位は空けねぇと、無理だっていう意味なんだよ! まだ、三十分位しか経ってねぇんだからな」
「アホかぁ……目の前に好きな奴がおったら、直ぐにでも勃つに決まっておるやろ。 ん? 望はそんな感じじゃあないんか?」
その雄介からの質問に逆に心配してしまう望。 確かに雄介の言う通りなのかもしれない。 普通、目の前に好きな人がいたら『ヤりたい』と思うだろう。
「俺が変なのか?」
そう真面目に聞いてくる望に雄介は、きっと今の雄介からの質問を間に受けてしまったのだろうと思い、
「あ、いや……別に……そういう事やなくて。 ま、人それぞれって事やんな! そうや! 人それぞれやって! 勃ったるする事ってなぁ」
何とか誤魔化しながら雄介は望の様子を伺っているようだ。
「誰だって温もりっていうのはあるやろ?」
そう普通に答えてしまう雄介。
その雄介に言葉に望は頬を膨らませて雄介の顔を見つめると、
「お前は馬鹿か……」
そこまで言うと望はひと息吐き、
「確かに人間には温もりというのがないと生きてないのと一緒だから当たり前なんだけど……恋人の温もりっていうのは特別だっていう事を俺は言いたかっただけなんだよ」
そこまで言うと望は雄介の額へとでこピンを喰らわす。
「痛ったー! そういう事だったかいな」
まだまだ望の言葉が少し足りなかったのか雄介からしてみたら今日の望にはいつも以上に幸せを感じているようだ。
いつもの望だったら雄介にこんな風にボディタッチや攻撃なんかして来ない。 だが今日の望というのはこういつも以上に親しみがあると言った方がいいだろうか。
「まぁ、ええわぁ。 ほな、今日は何回戦いく?」
「なら、雄介が満足って言うまでな」
「なんやねんそれー。 ほんなら、俺の方はもう満足やで」
「嘘吐くな……十分過ぎるほど、お前のソレが俺の股に当たってんだけどな」
「バレてもうてたか。 ん、まぁ……そういう事なんやけどなぁ」
「まったく、そういう事……じゃねぇよ。 しっかり勃たせておいて……まだまだなんじゃねぇのか?」
「いんやー、俺の方はもう平気やって言ってんで……勃ってるんだから、立派な証拠なんやしな。 何? 望はまだなんか?」
そうストレートに聞いてくる雄介に対し望の方は頭を項垂れてしまうのだ。
「そういう意味じゃなくてさ。 まだって言ってるのは、普通、一回イったんだったら、一時間位は空けねぇと、無理だっていう意味なんだよ! まだ、三十分位しか経ってねぇんだからな」
「アホかぁ……目の前に好きな奴がおったら、直ぐにでも勃つに決まっておるやろ。 ん? 望はそんな感じじゃあないんか?」
その雄介からの質問に逆に心配してしまう望。 確かに雄介の言う通りなのかもしれない。 普通、目の前に好きな人がいたら『ヤりたい』と思うだろう。
「俺が変なのか?」
そう真面目に聞いてくる望に雄介は、きっと今の雄介からの質問を間に受けてしまったのだろうと思い、
「あ、いや……別に……そういう事やなくて。 ま、人それぞれって事やんな! そうや! 人それぞれやって! 勃ったるする事ってなぁ」
何とか誤魔化しながら雄介は望の様子を伺っているようだ。
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。


いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる