1,405 / 2,140
ー過去ー140
しおりを挟む
雄介は自分で買って来た洋服を隠すように隣りの部屋へと持って行くと望が着替えた頃に襖が開き、
「こんなんやけど、どや?」
その雄介の言葉に望は雄介の姿を下から上へと見上げて行くのだ。 そう自慢げに言って来た雄介が分かったような気がする。 いつもの雄介の格好というのは革ジャンや系が多かったのだが、今回に関しては、いつもとは違い爽やか系に統一したらしい。 紺のスラックスに上はカジュアル的な白色のTシャツなのだが、そこには下に合わせてなのか紺のベストを着るだけでカジュアルっぽくオシャレに見えるのだから。
その雄介の格好に望は一瞬だけ時が止まったかのように雄介の事を見上げてしまっていた。
雄介は身長もある。 顔もモデル系な感じではないものの、それなりにイケメンで爽やか系な顔をしているのだから何を着ても似合うのかもしれない。
「あ、悪い……俺だけいつもの格好でさぁ」
「気にすんなや。 それやったら、俺が休みの時に望の分も買うてくれば良かったな」
「ま、いいや……お前の誕生日には俺の方もお出掛け用の服買っておくしさ」
「せやな。 ほな、行こうか?」
「ああ、今日は雄介が車の運転してくれるんだろ?」
「それは別にかまへんけどな……ん、まぁ……久しぶりの運転になんねんけど、それでもええねんやったら」
「別にそこは俺的には構わないんだけどな」
「下手になってるかもしれへんで」
「全然構わないって」
「ほんなら、久しぶりに車の運転するかなぁ?」
雄介は体を伸ばすと気合いを入れたのか、
「な、雄介……休まなくても大丈夫なのか?」
「ん……まぁ、平気やって。 昨日は確かに夜中に出動したけど、大した事はなかったからな」
そう雄介の方は乾いたような笑いをするのだが流石の望もそんな雄介に気付かない訳がないだろう。
「やっぱ、いいよ……俺が運転するからさ。 今のお前に運転させたら危なくて仕方ねぇしよ。 だから、お前は俺が運転している間っていうのは寝てろよな! 嫌とは言わせねぇぜ」
雄介に向かい、そう望は一喝すると階段を降りて行く。
「今の望に何を言っても怒られるだけやし、運転の方は望に任せるしかないみたいやな」
雄介は一人残された部屋でそう独り言を漏らす望の後を追って雄介も下へと降りて行くのだ。
「よし! 車と家の鍵は持った!」
そう望は自分自身に確認すると雄介の方へと顔を向け、
「今日は何処に連れて行ってくれるんだ?」
「こんなんやけど、どや?」
その雄介の言葉に望は雄介の姿を下から上へと見上げて行くのだ。 そう自慢げに言って来た雄介が分かったような気がする。 いつもの雄介の格好というのは革ジャンや系が多かったのだが、今回に関しては、いつもとは違い爽やか系に統一したらしい。 紺のスラックスに上はカジュアル的な白色のTシャツなのだが、そこには下に合わせてなのか紺のベストを着るだけでカジュアルっぽくオシャレに見えるのだから。
その雄介の格好に望は一瞬だけ時が止まったかのように雄介の事を見上げてしまっていた。
雄介は身長もある。 顔もモデル系な感じではないものの、それなりにイケメンで爽やか系な顔をしているのだから何を着ても似合うのかもしれない。
「あ、悪い……俺だけいつもの格好でさぁ」
「気にすんなや。 それやったら、俺が休みの時に望の分も買うてくれば良かったな」
「ま、いいや……お前の誕生日には俺の方もお出掛け用の服買っておくしさ」
「せやな。 ほな、行こうか?」
「ああ、今日は雄介が車の運転してくれるんだろ?」
「それは別にかまへんけどな……ん、まぁ……久しぶりの運転になんねんけど、それでもええねんやったら」
「別にそこは俺的には構わないんだけどな」
「下手になってるかもしれへんで」
「全然構わないって」
「ほんなら、久しぶりに車の運転するかなぁ?」
雄介は体を伸ばすと気合いを入れたのか、
「な、雄介……休まなくても大丈夫なのか?」
「ん……まぁ、平気やって。 昨日は確かに夜中に出動したけど、大した事はなかったからな」
そう雄介の方は乾いたような笑いをするのだが流石の望もそんな雄介に気付かない訳がないだろう。
「やっぱ、いいよ……俺が運転するからさ。 今のお前に運転させたら危なくて仕方ねぇしよ。 だから、お前は俺が運転している間っていうのは寝てろよな! 嫌とは言わせねぇぜ」
雄介に向かい、そう望は一喝すると階段を降りて行く。
「今の望に何を言っても怒られるだけやし、運転の方は望に任せるしかないみたいやな」
雄介は一人残された部屋でそう独り言を漏らす望の後を追って雄介も下へと降りて行くのだ。
「よし! 車と家の鍵は持った!」
そう望は自分自身に確認すると雄介の方へと顔を向け、
「今日は何処に連れて行ってくれるんだ?」
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説


いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。


イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる