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ー過去ー122
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それから暫くして和也は急に顔を上げ、
「んー……別に変わった様子っていうのはないのかな? 会話だってごく普通の会話だしな。 仕事の事ばっか話してるみてぇだし」
「じゃあ、新城先生と本宮さんはまだそんな関係ではないって感じなんですかね?」
「んー? どうなんだろ? まだ、一応、外だから、ラブラブな会話っていうのはしないって事なんじゃねぇのかな?」
「口裏合わせみたいな会話もしてないって事なんですか!?」
「ああ、してねぇな。 本当にごくごく普通の会話しかしてねぇって感じだな」
「一体、どういう事なんでしょう?」
「俺にも分からねぇよ」
「とりあえずさぁ、なんかメニュー頼まないとなんじゃねぇ?」
「そうだな……そうそう! 望の言う通り今日はこっちがメインで来たんだしな」
和也は一旦、壁から離れて来るとテーブルでメニュー表を開くのだ。
「これと、これと、これな!」
そう和也はメニュー表で自分が食べたい物だけを選ぶと直ぐに壁へと向かってしまう。
その和也の行動に望はため息を吐きながらも電話でオーダーするのだった。
裕実と望は和也のその姿をボッーと見ていると今まで大人しく聞いていた和也が急に立ち上がり、
「急にどうしたんだ? 和也……」
その和也の様子に望は和也の事を見上げる。
「今、実琴が俺の事話してる」
「……へ? マジでか!?」
そう声を上げたのは今まで無反応だった望だ。
「ああ、まぁ、そうだよ。 で、普通の会話っていうのは俺が望に好きな物を頼んでる時に終わらせたみたいで、今は過去の話をしているみたいなんだよな? そんな事を新城に話したら、新城の奴完璧に俺の計画に気づちまうんじゃねぇのかな? だってさ、新城は俺と裕実との関係を知ってるんだぞ。 そんなんじゃ、完全に俺が計画している事が絶望的になるんじゃねぇのかー!」
「そう思うのは、まだ、早いんじゃねぇのか? もし、新城が本宮さんの事本気だとしたら、そんな和也との本宮さんの過去の話なんか関係なくなるんだろ? まぁ、昨日、本当に新城と本宮さんがしたっていう話が本当ならの話なんだけどさ」
和也は望の話を聞くとみるみるうちに顔色を変えいつもの和也へと戻ると、
「だよなー! まだ、口裏だとか本当の事なのか? っていうのは聞いてないけど、あの二人がカップルになった可能性はあるって事だよな?」
「そういう事だと思うぜ」
そして和也が再び壁に耳を付けようとした直後、部屋のドアがノックされ、
「お待たせいたしました。 ご注文のお品になります」
「んー……別に変わった様子っていうのはないのかな? 会話だってごく普通の会話だしな。 仕事の事ばっか話してるみてぇだし」
「じゃあ、新城先生と本宮さんはまだそんな関係ではないって感じなんですかね?」
「んー? どうなんだろ? まだ、一応、外だから、ラブラブな会話っていうのはしないって事なんじゃねぇのかな?」
「口裏合わせみたいな会話もしてないって事なんですか!?」
「ああ、してねぇな。 本当にごくごく普通の会話しかしてねぇって感じだな」
「一体、どういう事なんでしょう?」
「俺にも分からねぇよ」
「とりあえずさぁ、なんかメニュー頼まないとなんじゃねぇ?」
「そうだな……そうそう! 望の言う通り今日はこっちがメインで来たんだしな」
和也は一旦、壁から離れて来るとテーブルでメニュー表を開くのだ。
「これと、これと、これな!」
そう和也はメニュー表で自分が食べたい物だけを選ぶと直ぐに壁へと向かってしまう。
その和也の行動に望はため息を吐きながらも電話でオーダーするのだった。
裕実と望は和也のその姿をボッーと見ていると今まで大人しく聞いていた和也が急に立ち上がり、
「急にどうしたんだ? 和也……」
その和也の様子に望は和也の事を見上げる。
「今、実琴が俺の事話してる」
「……へ? マジでか!?」
そう声を上げたのは今まで無反応だった望だ。
「ああ、まぁ、そうだよ。 で、普通の会話っていうのは俺が望に好きな物を頼んでる時に終わらせたみたいで、今は過去の話をしているみたいなんだよな? そんな事を新城に話したら、新城の奴完璧に俺の計画に気づちまうんじゃねぇのかな? だってさ、新城は俺と裕実との関係を知ってるんだぞ。 そんなんじゃ、完全に俺が計画している事が絶望的になるんじゃねぇのかー!」
「そう思うのは、まだ、早いんじゃねぇのか? もし、新城が本宮さんの事本気だとしたら、そんな和也との本宮さんの過去の話なんか関係なくなるんだろ? まぁ、昨日、本当に新城と本宮さんがしたっていう話が本当ならの話なんだけどさ」
和也は望の話を聞くとみるみるうちに顔色を変えいつもの和也へと戻ると、
「だよなー! まだ、口裏だとか本当の事なのか? っていうのは聞いてないけど、あの二人がカップルになった可能性はあるって事だよな?」
「そういう事だと思うぜ」
そして和也が再び壁に耳を付けようとした直後、部屋のドアがノックされ、
「お待たせいたしました。 ご注文のお品になります」
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