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ー崩落ー82
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今日の歩夢は下心無しで話をしてくるもんだから和也の方が危なく、その歩夢に言葉に頭を頷かせようとしていた所に望が和也の服の袖を引っ張って来るのだ。 和也のその望の行動に気付くと望の方へと視線を向けると、望の方は首を横に振るのだ。
望のその行動でやっと気付いたのであろう。 今度は両腕を頭の後ろで組んで背もたれへと体を預ける。
「ダメに決まってるだろー! お前にこの場所を空けたら望に危険が及ぶ事になるんだしよー」
「そ、なら、いいんだけどさ。 確かに僕は兄さんには下心あるんだけどさー。 流石にバスの中で兄さんの事襲う訳ないじゃん。 何、梅沢さんは勘違いしてるのかな? ってか、それ位は当たり前でしょう? 何? 僕がここで公開プレイでもするとも思った!?」
本当に歩夢は小さい頃からアメリカに住んでいたのかって思う位、歩夢の日本語は達者なようだ。 次から次へと出てくる言葉に和也が押されているようにも思える。
「流石にそれはないだろうけどさ」
「なら、話がしたいっていう位だったらいいんじゃないの? 今日の梅沢さんは兄さんのボディーガードみたいなもんなんでしょう? 今日はここには雄兄さんがいないんだしー。 なら、今日の僕のターゲットはボディーガードがいない裕実さんにしようかな?」
そう言った直後、歩夢は和也の隣の補助席から離れて和也の後ろに座っている裕実の隣にある補助席へと座る。
「わぁー! ちょっと待って! お前は望だけじゃねぇのか?」
「兄さんの方は特別だけど……僕は裕実さんの事も好きなんだよ。 しかも、兄さんよりも肌が白いしー、可愛い感じがするしね。 梅沢さんが裕実さんの事好きな理由分かるような気がするしね」
裕実の隣へと行ってしまった歩夢。 その歩夢は今にも裕実に触れそうだ。
今の和也にとって究極の選択っていうところだろう。
そう恋人である裕実を歩夢の手から守るか? 親友である望の方を守るか? なのだから。
「お前なー、恋人相手にするのは一人にしろよなぁ」
和也からしてみたら、もう最後の言葉かもしれない。 これ以外に歩夢を止める術がないからだ。
この言葉で、もしかしたら二人共助かるしれないのだから。
「んー……」
やっとの事で歩夢の方も考え始めたようだ。 だが次の瞬間、歩夢の口からは、
「誰が恋愛相手を一人しかダメって言ったの? 流石に結婚してからはダメだっていうのは分かるんだけどさぁ、恋人なら一人居ても、二人居てもいいんじゃないの? ただそこは自分が大変な目に合うだけなんだしさぁ」
望のその行動でやっと気付いたのであろう。 今度は両腕を頭の後ろで組んで背もたれへと体を預ける。
「ダメに決まってるだろー! お前にこの場所を空けたら望に危険が及ぶ事になるんだしよー」
「そ、なら、いいんだけどさ。 確かに僕は兄さんには下心あるんだけどさー。 流石にバスの中で兄さんの事襲う訳ないじゃん。 何、梅沢さんは勘違いしてるのかな? ってか、それ位は当たり前でしょう? 何? 僕がここで公開プレイでもするとも思った!?」
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「流石にそれはないだろうけどさ」
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「兄さんの方は特別だけど……僕は裕実さんの事も好きなんだよ。 しかも、兄さんよりも肌が白いしー、可愛い感じがするしね。 梅沢さんが裕実さんの事好きな理由分かるような気がするしね」
裕実の隣へと行ってしまった歩夢。 その歩夢は今にも裕実に触れそうだ。
今の和也にとって究極の選択っていうところだろう。
そう恋人である裕実を歩夢の手から守るか? 親友である望の方を守るか? なのだから。
「お前なー、恋人相手にするのは一人にしろよなぁ」
和也からしてみたら、もう最後の言葉かもしれない。 これ以外に歩夢を止める術がないからだ。
この言葉で、もしかしたら二人共助かるしれないのだから。
「んー……」
やっとの事で歩夢の方も考え始めたようだ。 だが次の瞬間、歩夢の口からは、
「誰が恋愛相手を一人しかダメって言ったの? 流石に結婚してからはダメだっていうのは分かるんだけどさぁ、恋人なら一人居ても、二人居てもいいんじゃないの? ただそこは自分が大変な目に合うだけなんだしさぁ」
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