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ー崩落ー63
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そんなおいしい言葉を和也が言ってしまうと勿体ないとでも思っているのであろう。
「ホンマに望は俺の事待っておってくれてるんかな?」
そう雄介はポツリと口にする。 だが和也の方は雄介の言葉が自分が思ってないような言葉にため息を吐くと、
「な、雄介……本当に望の気持ちなんて分かってねぇだろ? それに、どうした? お前らしくねぇんじゃねぇのか? そんなに弱気になってるなんてさ」
「しゃーないやん……この前、俺と望の間で何かあったんやからな。 いつも思うねんけど、和也って俺の気持ちはそっちのけで望の事ばっかやんな」
そう言う雄介の表情は怒りと悲しみが入り混じってるように見える。
確かに、そう雄介に言われて初めて気づけた事なのかもしれない。 和也は大体望の事だけを雄介に伝えてるだけで、一切、雄介の事を望に伝える事をした事がないかもしれない。
「そうなのかもしれねぇが、望の事を雄介に伝える方が理解してくれるとも思ったし、それに、望と俺は何年も一緒にいるから望の気持ちとかが分かるからさ……」
明かに和也からしてみたら言い訳みたいなもんだろう。
和也の性格というのは自分が考えていた事と違う答えが出ると若干焦るタイプだ。 だからなのかそんな事を口にしてしまったのかもしれない。
「……って事は望のフォローはいくらでも出来るけど、俺にはフォローする事が出来ないって事な?」
「何でそうなるんだよー。 別にそういう訳じゃあねぇんだけどな」
和也は一瞬の頭で、この前和也と裕実がそれぞれ雄介と望を演じた事を思い出し、その時、和也が雄介を演じた事を思い出したらしい。
しかし今日の雄介は和也に突っかかってきているようにも思える。 きっと、それは望の所にどう行くか? と悩んでいて寝れないで来たからなのかもしれない。 雄介とはそういう奴だ。 悩みを抱えると悩んでしまって多分寝れないタイプなんだろう。
それだからか、それとも和也に突っかかっているからなのか今日の雄介はいつもとオーラまでも違うような気がする。
いつもの雄介というのはこう優しさ明るさオーラがあってニコニコと笑顔な筈だ。 今日の雄介は威圧感みたいなのを放っているような雰囲気があるのだから。
「ホンマに望は俺の事待っておってくれてるんかな?」
そう雄介はポツリと口にする。 だが和也の方は雄介の言葉が自分が思ってないような言葉にため息を吐くと、
「な、雄介……本当に望の気持ちなんて分かってねぇだろ? それに、どうした? お前らしくねぇんじゃねぇのか? そんなに弱気になってるなんてさ」
「しゃーないやん……この前、俺と望の間で何かあったんやからな。 いつも思うねんけど、和也って俺の気持ちはそっちのけで望の事ばっかやんな」
そう言う雄介の表情は怒りと悲しみが入り混じってるように見える。
確かに、そう雄介に言われて初めて気づけた事なのかもしれない。 和也は大体望の事だけを雄介に伝えてるだけで、一切、雄介の事を望に伝える事をした事がないかもしれない。
「そうなのかもしれねぇが、望の事を雄介に伝える方が理解してくれるとも思ったし、それに、望と俺は何年も一緒にいるから望の気持ちとかが分かるからさ……」
明かに和也からしてみたら言い訳みたいなもんだろう。
和也の性格というのは自分が考えていた事と違う答えが出ると若干焦るタイプだ。 だからなのかそんな事を口にしてしまったのかもしれない。
「……って事は望のフォローはいくらでも出来るけど、俺にはフォローする事が出来ないって事な?」
「何でそうなるんだよー。 別にそういう訳じゃあねぇんだけどな」
和也は一瞬の頭で、この前和也と裕実がそれぞれ雄介と望を演じた事を思い出し、その時、和也が雄介を演じた事を思い出したらしい。
しかし今日の雄介は和也に突っかかってきているようにも思える。 きっと、それは望の所にどう行くか? と悩んでいて寝れないで来たからなのかもしれない。 雄介とはそういう奴だ。 悩みを抱えると悩んでしまって多分寝れないタイプなんだろう。
それだからか、それとも和也に突っかかっているからなのか今日の雄介はいつもとオーラまでも違うような気がする。
いつもの雄介というのはこう優しさ明るさオーラがあってニコニコと笑顔な筈だ。 今日の雄介は威圧感みたいなのを放っているような雰囲気があるのだから。
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