1,146 / 2,140
ー崩落ー26
しおりを挟む
「ああ、まぁな。 雄介が望の看病をするって決まったしな。 だから、少しでも雄介の助けになったらいいかな? って思ってよ。 流石に雄介の分風呂に入っておくって事は出来なかったけどな」
真面目に言ったかと思えば逆みたいな事を言う和也。
そう雄介の告げると裕実と和也は地下室の方に向かうのだ。
雄介はそんな気遣ってくれた和也に微笑むと和也の気遣いが無駄にならないように直ぐにお風呂場へと急ぐ。
普段の雄介は浴槽にお湯を溜めて気持ちゆっくり目に入るのだが今日はそんなにゆっくりと入っている場合ではない。 だからなのか今日はシャワーで早々に体を洗い流しお風呂場を後にする。
そして望がいる部屋へと入ると望の事を起こさないようにゆっくりとベッドの中に入り込んだつもりだったのだが雄介がベッドへと入り込んだ直後だっただろうか? 急に雄介の背中で温かさを感じたようだ。
「望……?」
「意外に早かったんだな」
「ああ、それな……和也が食器洗っておいたくれたみたいで、俺の方は後風呂に入ってくるだけやったからな」
「それにしたって早かったんじゃねぇのか? いつもだったら長湯して三十分は出て来ないだろ?」
「ん? まぁ、そうやねんけど……そこは望のおかげって言うたらええんかな?」
雄介は横向きの状態から望の方へと体を向け望の鼻へとキスをすると、
「最近、望と入る時にシャワーでも入る事も多くなってきたやろ? せやから、今日は早くお風呂から上がりたくてシャワーで入って来たからやって」
「そっか、それだったら早いもんな」
「ああ、まぁな。 それよか、望は早よ寝んとアカンやろ? 早よ寝んと病気が長引くかもしれへんで」
雄介の方は子供を叱るように優しく言うのだ。
「分かってるんだけどさぁ。 体の方が熱すぎて寝れないっていうのかな?」
「薬効いてへんのか?」
雄介はそんな望の事が心配になったのか体を起こすと望のに触れる。
「確かに熱いわなぁ。 やっぱ、冷えピタとか? 氷嚢とか用意してきた方がええねんやろか? 流石に薬だけで熱下げるっていう訳にはいかへんようやしな」
「別に……俺は雄介が側に居てくれるだけでも嬉しいんだけどな」
真面目に言ったかと思えば逆みたいな事を言う和也。
そう雄介の告げると裕実と和也は地下室の方に向かうのだ。
雄介はそんな気遣ってくれた和也に微笑むと和也の気遣いが無駄にならないように直ぐにお風呂場へと急ぐ。
普段の雄介は浴槽にお湯を溜めて気持ちゆっくり目に入るのだが今日はそんなにゆっくりと入っている場合ではない。 だからなのか今日はシャワーで早々に体を洗い流しお風呂場を後にする。
そして望がいる部屋へと入ると望の事を起こさないようにゆっくりとベッドの中に入り込んだつもりだったのだが雄介がベッドへと入り込んだ直後だっただろうか? 急に雄介の背中で温かさを感じたようだ。
「望……?」
「意外に早かったんだな」
「ああ、それな……和也が食器洗っておいたくれたみたいで、俺の方は後風呂に入ってくるだけやったからな」
「それにしたって早かったんじゃねぇのか? いつもだったら長湯して三十分は出て来ないだろ?」
「ん? まぁ、そうやねんけど……そこは望のおかげって言うたらええんかな?」
雄介は横向きの状態から望の方へと体を向け望の鼻へとキスをすると、
「最近、望と入る時にシャワーでも入る事も多くなってきたやろ? せやから、今日は早くお風呂から上がりたくてシャワーで入って来たからやって」
「そっか、それだったら早いもんな」
「ああ、まぁな。 それよか、望は早よ寝んとアカンやろ? 早よ寝んと病気が長引くかもしれへんで」
雄介の方は子供を叱るように優しく言うのだ。
「分かってるんだけどさぁ。 体の方が熱すぎて寝れないっていうのかな?」
「薬効いてへんのか?」
雄介はそんな望の事が心配になったのか体を起こすと望のに触れる。
「確かに熱いわなぁ。 やっぱ、冷えピタとか? 氷嚢とか用意してきた方がええねんやろか? 流石に薬だけで熱下げるっていう訳にはいかへんようやしな」
「別に……俺は雄介が側に居てくれるだけでも嬉しいんだけどな」
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説


いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)

ヤバい薬、飲んじゃいました。
はちのす
BL
変な薬を飲んだら、皆が俺に惚れてしまった?!迫る無数の手を回避しながら元に戻るまで奮闘する話********イケメン(複数)×平凡※性描写は予告なく入ります。
作者の頭がおかしい短編です。IQを2にしてお読み下さい。
※色々すっ飛ばしてイチャイチャさせたかったが為の産物です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる