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ー海上ー148
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「ま、まぁな……」
そう望は答えると車から降りて雄介と一緒に院長室の方へと向かうのだ。
「……って、病院関係者じゃない俺がここに居ってええんかな?」
そう今更ながらに廊下を歩きながら言う雄介。
「いいんじゃねぇ? 親父が雄介も一緒にって言ったんだからさ」
望は雄介より先に歩きその後ろを雄介がついてくる。 雄介の方は初めて来る所だからであろうか辺りをキョロキョロしながら院長室へと向かうのだ。
人間、初めて来る所というのは辺りを見渡してしまうもんだ。
「……って、今日、むっちゃ俺私服やんか」
「そこは気にする所なんじゃねぇんじゃないのか? だって、着替える暇さえなかったんだしよ」
雄介が服の事に関して気にしたのは流石に望のお父さんに会うのだから、せめてスーツの方が良かったのではないかと思ったからなのかもしれない。
雄介がそう服の事を気にしていると望の足が急に止まる。
「ここだよ……」
「ここかいな……。 あー!! むっちゃ緊張してきたわぁ」
「まぁ、雄介は親父とは何回も顔合わせしてるんだし、親父の方も雄介の事気に入ってくれてんだし緊張する事なんかねぇんじゃねぇの?」
そう二人は院長室前で会話をしていると突然その院長室のドアが開く。 その瞬間、誰が出てきたのかが分からないのだが、その人物は望を見ると急に抱き締めて来た。
「兄さん! 会いたかったよ!」
そう望に言う人物。 望はいきなり自分の事を抱き締めて来た人物の事を見つめると髪型と眼鏡は違うもののその顔は望にそっくりだ。
「……へ!? お前は?」
「あ、ゴメンね。 あまりにも兄さんに会えた事が嬉しくって先に兄さんの事抱き締めちゃったんだけど。 僕の方は吉良歩夢(キラ アユム)。 兄さんの弟だよ……宜しくね……兄さん」
改めて自己紹介をしてくる歩夢。
「はぁ!? お、俺の弟!?」
「ま、まぁ……深い話は父さんがしてくれるからさ」
そう言いながら歩夢は望の手を取り院長室の中へと連れて行くのだ。
だが雄介の方は廊下に残されたままだったのだが雄介の方も慌てて院長室の中へと入って行く。
「やっと来たみたいだね」
「あのな……人が休んでる時に下らない事で呼び出さないでくれるか? って、さっき父さんが言っていた『大事な人』って言うのはコイツの事か?」
そうめんどくさそうに望は望の隣にいる歩夢の事を指差す。
「まぁ、確かに『大事な人』っていうのは歩夢の事だけどね」
「それはさっきコイツから聞いた。 で、そこは分かったからさ、何で今更、俺に弟がいるのかが聞きてぇんだけど? そんな事今まで一度も聞いた事なかったからさ」
そう望は答えると車から降りて雄介と一緒に院長室の方へと向かうのだ。
「……って、病院関係者じゃない俺がここに居ってええんかな?」
そう今更ながらに廊下を歩きながら言う雄介。
「いいんじゃねぇ? 親父が雄介も一緒にって言ったんだからさ」
望は雄介より先に歩きその後ろを雄介がついてくる。 雄介の方は初めて来る所だからであろうか辺りをキョロキョロしながら院長室へと向かうのだ。
人間、初めて来る所というのは辺りを見渡してしまうもんだ。
「……って、今日、むっちゃ俺私服やんか」
「そこは気にする所なんじゃねぇんじゃないのか? だって、着替える暇さえなかったんだしよ」
雄介が服の事に関して気にしたのは流石に望のお父さんに会うのだから、せめてスーツの方が良かったのではないかと思ったからなのかもしれない。
雄介がそう服の事を気にしていると望の足が急に止まる。
「ここだよ……」
「ここかいな……。 あー!! むっちゃ緊張してきたわぁ」
「まぁ、雄介は親父とは何回も顔合わせしてるんだし、親父の方も雄介の事気に入ってくれてんだし緊張する事なんかねぇんじゃねぇの?」
そう二人は院長室前で会話をしていると突然その院長室のドアが開く。 その瞬間、誰が出てきたのかが分からないのだが、その人物は望を見ると急に抱き締めて来た。
「兄さん! 会いたかったよ!」
そう望に言う人物。 望はいきなり自分の事を抱き締めて来た人物の事を見つめると髪型と眼鏡は違うもののその顔は望にそっくりだ。
「……へ!? お前は?」
「あ、ゴメンね。 あまりにも兄さんに会えた事が嬉しくって先に兄さんの事抱き締めちゃったんだけど。 僕の方は吉良歩夢(キラ アユム)。 兄さんの弟だよ……宜しくね……兄さん」
改めて自己紹介をしてくる歩夢。
「はぁ!? お、俺の弟!?」
「ま、まぁ……深い話は父さんがしてくれるからさ」
そう言いながら歩夢は望の手を取り院長室の中へと連れて行くのだ。
だが雄介の方は廊下に残されたままだったのだが雄介の方も慌てて院長室の中へと入って行く。
「やっと来たみたいだね」
「あのな……人が休んでる時に下らない事で呼び出さないでくれるか? って、さっき父さんが言っていた『大事な人』って言うのはコイツの事か?」
そうめんどくさそうに望は望の隣にいる歩夢の事を指差す。
「まぁ、確かに『大事な人』っていうのは歩夢の事だけどね」
「それはさっきコイツから聞いた。 で、そこは分かったからさ、何で今更、俺に弟がいるのかが聞きてぇんだけど? そんな事今まで一度も聞いた事なかったからさ」
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