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ー海上ー120
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「そういう事じゃないんと違う? ただ、迷いがあったからなんと違うのかな? 俺の場合には一目惚れで迷いも無しに告白しておったしな」
本当にこの二人だけの時にそんな事を話した事はなかったのだが今やっとこういう事を話せるようになったのであろう。
「……? そうだな、確かに雄介の言う通りなのかもしれねぇよな? 俺の方はホント望にいつ告白するか? っていうのを迷ってた位だったしな」
「ま、あ……とりあえず、下に行かんと、望が風呂から上がって来てまうし、それに、あのお嬢様を怒らせると怖いしな」
そう言うと雄介はベッドから立ち上がる。
「確かにそうだよな。 雄介の言う通りなんかもしれねぇな……ってか、望には確かにお嬢様っていう言葉がお似合いなのかもな」
「せやろ?」
二人はその言葉でクスクスと笑いながら下へと向かう。
「……ってかさ、雄介……お前寝てねぇんじゃねぇのか?」
「寝てへんよ」
「って、そうスラーって答えてるけどさ、お前、体の方は大丈夫なのかよ。 これから望と出掛けるんだろ?」
「あ、まぁ……そういう事に関しての体力は残しておるし」
「……ってか、昨日の船の事故でかなり体力奪われてるんじゃねぇのか?」
「ま、確かにそうなんやけどな。 昨日の夜の方は全くもって出動の方はなかったし数時間やったけど寝れてるから大丈夫なんやって」
「望はさ、そう言葉に出して心配はしてくれねぇけど、心の中ではお前の事心配してくれてると思うぜ」
二人はリビングへと入って来ると望がお風呂から上がって来るまでソファへと腰掛ける。
「そういうとこ分かっておるよ。 それに自分の体の方は自分がよく分かっておる事やしな。 それに望と会ってる時間っていうのは本当に少ないやし、こういう時位は望の為に時間作りたいしな」
「お前らしいな。 な、雄介……それよりか望の奴風呂から出てくるの遅くねぇか?」
雄介は和也にそう言われて腕時計を覗くと確かにいつもより遅いような気がする。
「確かにな」
「望……今眼鏡ないんだろ? 雄介が一緒に風呂に入ってやらなくて良かったのか?」
そう何故だかにやけながら言う和也。
「何言うてんねん……風呂入る時、望普通に眼鏡してへんぞ。 せやから、そこは心配する所じゃないんと違うか?」
「あ、そっか……確かに裕実も眼鏡して風呂入ってねぇな」
そう雄介の言葉に納得している和也。 だが次の瞬間には再びにやけた表情で、
「ならさ、今日は久しぶりに雄介とデートだから念入りに洗ってるとかな?」
その和也の言葉に急に笑い始める雄介。
「プッ! 和也! 後ろ! 後ろ!!」
その雄介の言葉に和也の方は後ろへと視線を向けるとそこには目を座らせた望が立っていた。
「和也ー、お前って本当にろくな事言わねぇのなぁ。 俺的には普通の時間で風呂に入って来たつもりなんだけどさ。 そりゃ、悪いと思ってるよ。 客人が来てるのに風呂に入って来るなんてさ。 だけど、俺にしてみたらもう朝風呂に入るのは癖みたいなもんだしな」
本当にこの二人だけの時にそんな事を話した事はなかったのだが今やっとこういう事を話せるようになったのであろう。
「……? そうだな、確かに雄介の言う通りなのかもしれねぇよな? 俺の方はホント望にいつ告白するか? っていうのを迷ってた位だったしな」
「ま、あ……とりあえず、下に行かんと、望が風呂から上がって来てまうし、それに、あのお嬢様を怒らせると怖いしな」
そう言うと雄介はベッドから立ち上がる。
「確かにそうだよな。 雄介の言う通りなんかもしれねぇな……ってか、望には確かにお嬢様っていう言葉がお似合いなのかもな」
「せやろ?」
二人はその言葉でクスクスと笑いながら下へと向かう。
「……ってかさ、雄介……お前寝てねぇんじゃねぇのか?」
「寝てへんよ」
「って、そうスラーって答えてるけどさ、お前、体の方は大丈夫なのかよ。 これから望と出掛けるんだろ?」
「あ、まぁ……そういう事に関しての体力は残しておるし」
「……ってか、昨日の船の事故でかなり体力奪われてるんじゃねぇのか?」
「ま、確かにそうなんやけどな。 昨日の夜の方は全くもって出動の方はなかったし数時間やったけど寝れてるから大丈夫なんやって」
「望はさ、そう言葉に出して心配はしてくれねぇけど、心の中ではお前の事心配してくれてると思うぜ」
二人はリビングへと入って来ると望がお風呂から上がって来るまでソファへと腰掛ける。
「そういうとこ分かっておるよ。 それに自分の体の方は自分がよく分かっておる事やしな。 それに望と会ってる時間っていうのは本当に少ないやし、こういう時位は望の為に時間作りたいしな」
「お前らしいな。 な、雄介……それよりか望の奴風呂から出てくるの遅くねぇか?」
雄介は和也にそう言われて腕時計を覗くと確かにいつもより遅いような気がする。
「確かにな」
「望……今眼鏡ないんだろ? 雄介が一緒に風呂に入ってやらなくて良かったのか?」
そう何故だかにやけながら言う和也。
「何言うてんねん……風呂入る時、望普通に眼鏡してへんぞ。 せやから、そこは心配する所じゃないんと違うか?」
「あ、そっか……確かに裕実も眼鏡して風呂入ってねぇな」
そう雄介の言葉に納得している和也。 だが次の瞬間には再びにやけた表情で、
「ならさ、今日は久しぶりに雄介とデートだから念入りに洗ってるとかな?」
その和也の言葉に急に笑い始める雄介。
「プッ! 和也! 後ろ! 後ろ!!」
その雄介の言葉に和也の方は後ろへと視線を向けるとそこには目を座らせた望が立っていた。
「和也ー、お前って本当にろくな事言わねぇのなぁ。 俺的には普通の時間で風呂に入って来たつもりなんだけどさ。 そりゃ、悪いと思ってるよ。 客人が来てるのに風呂に入って来るなんてさ。 だけど、俺にしてみたらもう朝風呂に入るのは癖みたいなもんだしな」
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