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ー海上ー87
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「ん? 望……こない所でどないしたん?」
「……って、それはこっちの台詞だ。 で、お前の方はこんな所でどうしたんだ?」
「あ!」
と雄介の方は今の望の言葉で何かを思い出したのであろう。 床の上に座って腕を組むと、
「あー、やっぱな……長湯しておったから、逆上せてまったみたいや」
「それだったらいいんだけどさ、いきなり倒れたんだったら脳梗塞とか脳震盪とかっていうのもありえるから焦ったぜ……で、倒れた時に頭とかって打ってねぇか?」
「多分な……後頭部とかたんこぶになってへんしなぁ。 大分前から倒れてたような気もするしな」
「なら、大丈夫なのかな?」
望の方は一応雄介の体とか頭とかに触れてみるのだが本当に雄介の言う通り雄介の方は大丈夫のようだ。
「でもさ……」
そう望の方は呆れたような表情になると、
「もし、俺以外の誰かがお前の事を発見した場合、どうする気だったんだ? 下半身に巻かれてるタオル取れてるみたいなんだけどよ」
だが雄介の方はふざけたように、
「何や望ってば、まだこの俺のモノ見慣れないのかやー」
「ば、ばーか……な、慣れる訳がないだろ? そんな恥ずかしいもんをいつまでも晒してんじゃねぇよ。 さっさとしまえっ! つーか、平気なんだから早く着替えろよな!」
「……つーか知っておるか? これがお前ん中に挿っておるんやで……」
そう雄介は望の耳側で言うと望の顔は直ぐに茹で蛸のように真っ赤になる。
「そんな事言ってねぇで、本当にさっさと着替えろよっ!」
望はそう言うと雄介から少し離れて立ち上がるのだ。
だが、いつもと変わらない様子の雄介に少し安心したのか雄介には見えない所で軽く微笑む。
着替え終えた雄介は、
「ほな、行こうか?」
「ああ、そうだな」
望の方は雄介にそう声を掛けられて雄介の方へと視線を向けると雄介の浴衣姿に見惚れてしまったようだ。
「……何? どないしたん? 行くで……」
そう雄介に声を掛けられ慌てたように視線を前の方へと向けると顔を伏せたまま雄介の後に着いていくのだ。
そう雄介は望が隣で歩かない事はもう気にしてないように思える。 家でならどうにか隣で歩くようにはなってきたのだが外では絶対に雄介の隣では歩く事がない望。
そして部屋に戻る頃には望の方もいつもの表情へと戻し部屋に戻って来ていた和也達と合流するのだ。
「やっと帰って来たんだな。 まさか、お風呂場でシてたって訳じゃねぇよな?」
「そりゃな。 確かにシたかったんやけど……出来る訳がないやろ?」
雄介はそう言いながら和也達とは反対側にあるソファへと腰を下ろすのだ。
「……って、それはこっちの台詞だ。 で、お前の方はこんな所でどうしたんだ?」
「あ!」
と雄介の方は今の望の言葉で何かを思い出したのであろう。 床の上に座って腕を組むと、
「あー、やっぱな……長湯しておったから、逆上せてまったみたいや」
「それだったらいいんだけどさ、いきなり倒れたんだったら脳梗塞とか脳震盪とかっていうのもありえるから焦ったぜ……で、倒れた時に頭とかって打ってねぇか?」
「多分な……後頭部とかたんこぶになってへんしなぁ。 大分前から倒れてたような気もするしな」
「なら、大丈夫なのかな?」
望の方は一応雄介の体とか頭とかに触れてみるのだが本当に雄介の言う通り雄介の方は大丈夫のようだ。
「でもさ……」
そう望の方は呆れたような表情になると、
「もし、俺以外の誰かがお前の事を発見した場合、どうする気だったんだ? 下半身に巻かれてるタオル取れてるみたいなんだけどよ」
だが雄介の方はふざけたように、
「何や望ってば、まだこの俺のモノ見慣れないのかやー」
「ば、ばーか……な、慣れる訳がないだろ? そんな恥ずかしいもんをいつまでも晒してんじゃねぇよ。 さっさとしまえっ! つーか、平気なんだから早く着替えろよな!」
「……つーか知っておるか? これがお前ん中に挿っておるんやで……」
そう雄介は望の耳側で言うと望の顔は直ぐに茹で蛸のように真っ赤になる。
「そんな事言ってねぇで、本当にさっさと着替えろよっ!」
望はそう言うと雄介から少し離れて立ち上がるのだ。
だが、いつもと変わらない様子の雄介に少し安心したのか雄介には見えない所で軽く微笑む。
着替え終えた雄介は、
「ほな、行こうか?」
「ああ、そうだな」
望の方は雄介にそう声を掛けられて雄介の方へと視線を向けると雄介の浴衣姿に見惚れてしまったようだ。
「……何? どないしたん? 行くで……」
そう雄介に声を掛けられ慌てたように視線を前の方へと向けると顔を伏せたまま雄介の後に着いていくのだ。
そう雄介は望が隣で歩かない事はもう気にしてないように思える。 家でならどうにか隣で歩くようにはなってきたのだが外では絶対に雄介の隣では歩く事がない望。
そして部屋に戻る頃には望の方もいつもの表情へと戻し部屋に戻って来ていた和也達と合流するのだ。
「やっと帰って来たんだな。 まさか、お風呂場でシてたって訳じゃねぇよな?」
「そりゃな。 確かにシたかったんやけど……出来る訳がないやろ?」
雄介はそう言いながら和也達とは反対側にあるソファへと腰を下ろすのだ。
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