1,051 / 2,140
ー海上ー84
しおりを挟む
望は裕実にそう言われると大きなため息を漏らすのだ。
「あー、分かってるよ……お前の言う通り、俺も雄介の事が心配は心配なんだよ。 だけど、俺の性格が邪魔してるっていうのかな? ああ、まぁ、体が動いてくれねぇっていうのかな? つくづく自分の性格が嫌な性格だって思ってくるぜ」
そうは言ってるものの望は自分に気合いを入れて立ち上がる。
その望の様子に裕実の方はクスリとすると、
「好きな人に捧げるパワーっていうのは違いますよね?」
望は裕実のその言葉に笑顔を向ける。
「まぁな……」
きっと、これが和也なら望はそう簡単に動く訳ないのだが何でか裕実がそういうと望という人物は結構普通に動き出すのかもしれない。
「では、望さん! 二人の事を探しに行きましょう!」
「ああ……」
裕実の方は先に部屋を出ると望の方もほぼ一緒に部屋を出る。
「もう、流石にお風呂場からは上がってますよねぇ?」
「そうだな。 もし、出てなかったら流石に逆上せちまうだろうしな?」
「二人が行く場所って何処か思いつきます?」
「んー……」
と望は手を顎に当てて考えていると望の目の前に『こちらに卓球場あります』という看板が目に入ってきたようだ。
「卓球場は?」
「あの二人ならあり得そうですよねぇ? 行ってみましょう!」
裕実は望の意見に同意すると看板に書いてある通りにその方向へと向かうのだ。 だが、そこには雄介どころか客も誰一人いない。
「いませんでしたね」
「あの二人ならここにいると思ったんだけどなぁ?」
「ですよね。 こういう所に来たら『温泉って言ったら卓球だろー!』とかって言ってそうですもんね。 でも、予想は外れちゃいましたね」
「ああ、俺もそう思ったんだけどなぁ」
二人はそう言いながら卓球場を後にする。
「後は何処にいると思います?」
「そだな……」
と再び望の方は考えてみるのだが、もう他に思い付く場所がないようだ。
「んー、卓球場以外であの二人がいそうな場所ってもう思い浮かばないんだよなぁ?」
「もし、望さんが和也達と同じ立場なら何処に行きます?」
「雄介達と同じ立場かぁ」
望はその裕実の言葉に答えるかのようにもし自分がこうなってしまった場合、何処に行くか? を考えているようだ。
「あー、分かってるよ……お前の言う通り、俺も雄介の事が心配は心配なんだよ。 だけど、俺の性格が邪魔してるっていうのかな? ああ、まぁ、体が動いてくれねぇっていうのかな? つくづく自分の性格が嫌な性格だって思ってくるぜ」
そうは言ってるものの望は自分に気合いを入れて立ち上がる。
その望の様子に裕実の方はクスリとすると、
「好きな人に捧げるパワーっていうのは違いますよね?」
望は裕実のその言葉に笑顔を向ける。
「まぁな……」
きっと、これが和也なら望はそう簡単に動く訳ないのだが何でか裕実がそういうと望という人物は結構普通に動き出すのかもしれない。
「では、望さん! 二人の事を探しに行きましょう!」
「ああ……」
裕実の方は先に部屋を出ると望の方もほぼ一緒に部屋を出る。
「もう、流石にお風呂場からは上がってますよねぇ?」
「そうだな。 もし、出てなかったら流石に逆上せちまうだろうしな?」
「二人が行く場所って何処か思いつきます?」
「んー……」
と望は手を顎に当てて考えていると望の目の前に『こちらに卓球場あります』という看板が目に入ってきたようだ。
「卓球場は?」
「あの二人ならあり得そうですよねぇ? 行ってみましょう!」
裕実は望の意見に同意すると看板に書いてある通りにその方向へと向かうのだ。 だが、そこには雄介どころか客も誰一人いない。
「いませんでしたね」
「あの二人ならここにいると思ったんだけどなぁ?」
「ですよね。 こういう所に来たら『温泉って言ったら卓球だろー!』とかって言ってそうですもんね。 でも、予想は外れちゃいましたね」
「ああ、俺もそう思ったんだけどなぁ」
二人はそう言いながら卓球場を後にする。
「後は何処にいると思います?」
「そだな……」
と再び望の方は考えてみるのだが、もう他に思い付く場所がないようだ。
「んー、卓球場以外であの二人がいそうな場所ってもう思い浮かばないんだよなぁ?」
「もし、望さんが和也達と同じ立場なら何処に行きます?」
「雄介達と同じ立場かぁ」
望はその裕実の言葉に答えるかのようにもし自分がこうなってしまった場合、何処に行くか? を考えているようだ。
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる