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ー海上ー62
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「確かにそうですよね。 例え自分が冷静じゃなくても携帯は望さんと雄介さんを繋げてくれる大事なもんですからね」
そう裕実が言った直後、部屋内に望の携帯の着信音が鳴り響く。
その音に体をビクリとさせる裕実と和也。
それもそうだろう。 今までの流れ的に望の携帯が鳴るという事は何か雄介にあったのかもしれないと思ったからなのかもしれない。
だが部屋には望はいない。 そして望の携帯に電話をしてきている人物が二人は気になる訳で和也は覗き込むようにして電話の相手は誰なのか? というのを見てみるとそこには『雄介』と書かれていた。
すると今もまだ望の姿がないのだから和也の方は雄介だと分かった途端に悪いと思いながらもその電話に出るのだ。
「もしもし、ゴメン……望じゃなくて……」
『あー、和也か? 望はどないしてん?』
そう電話口から聴こえてくる雄介独特の関西弁にどうやら和也の方も安心したようだ。
「あ、ちょ、ちょっと待ってろよ……今、望を出させるからさ」
和也はそれだけを雄介に告げると慌ててリビングを飛び出し、そこから望の事を大きな声で呼ぶのだ。
「望! 雄介から電話だ!!」
その和也の言葉に顔色を変えてお風呂場から出てくる望。
望はきっと和也の言葉を聞いてお風呂に入っていたのであろう。
しかも今の和也の言葉に体の方も拭かずに望にしては珍しくそのままで出てきてしまったらしい。
和也はその望の姿には何も触れずに携帯だけを望に向かって投げ渡すと直ぐにリビングの方へと戻っていくのだ。
その頃、望の方は和也に投げ渡された携帯を耳に当てると、
「もしもし……」
『望かぁ?』
「ああ……」
『今日のニュース見ておったんやろ? お前の事やから心配してるんやと思って、早く望に電話したかった所やったんやけど、ほら、事故処理とかまぁ色々あってなぁ。 完全に終わったのは今さっきやったんやって、せやから、連絡が今時間になってしまったんやけど、スマン……心配させてもうて……』
きっと雄介の方は電話口で望に向かって頭を下げているだろう。
「ああ、そういう事だったんだな。 それに、心配するのは当たり前じゃねぇか! ニュースでレスキュー隊員が一人負傷って言われてからずっとお前じゃねぇのか? って思ってた位なんだからなっ! どんだけ、俺が心配してたか? っていうのはお前に分かってねぇだろうな」
今まで黙っていた望だったのだが、やはり雄介の声を聞いて安心したのか雄介からの電話に今まで心配していた想いを雄介にぶつけるのだ。
『ああ、ホンマにスマンって……。 望の気持ち俺には分かっておるからな』
そう裕実が言った直後、部屋内に望の携帯の着信音が鳴り響く。
その音に体をビクリとさせる裕実と和也。
それもそうだろう。 今までの流れ的に望の携帯が鳴るという事は何か雄介にあったのかもしれないと思ったからなのかもしれない。
だが部屋には望はいない。 そして望の携帯に電話をしてきている人物が二人は気になる訳で和也は覗き込むようにして電話の相手は誰なのか? というのを見てみるとそこには『雄介』と書かれていた。
すると今もまだ望の姿がないのだから和也の方は雄介だと分かった途端に悪いと思いながらもその電話に出るのだ。
「もしもし、ゴメン……望じゃなくて……」
『あー、和也か? 望はどないしてん?』
そう電話口から聴こえてくる雄介独特の関西弁にどうやら和也の方も安心したようだ。
「あ、ちょ、ちょっと待ってろよ……今、望を出させるからさ」
和也はそれだけを雄介に告げると慌ててリビングを飛び出し、そこから望の事を大きな声で呼ぶのだ。
「望! 雄介から電話だ!!」
その和也の言葉に顔色を変えてお風呂場から出てくる望。
望はきっと和也の言葉を聞いてお風呂に入っていたのであろう。
しかも今の和也の言葉に体の方も拭かずに望にしては珍しくそのままで出てきてしまったらしい。
和也はその望の姿には何も触れずに携帯だけを望に向かって投げ渡すと直ぐにリビングの方へと戻っていくのだ。
その頃、望の方は和也に投げ渡された携帯を耳に当てると、
「もしもし……」
『望かぁ?』
「ああ……」
『今日のニュース見ておったんやろ? お前の事やから心配してるんやと思って、早く望に電話したかった所やったんやけど、ほら、事故処理とかまぁ色々あってなぁ。 完全に終わったのは今さっきやったんやって、せやから、連絡が今時間になってしまったんやけど、スマン……心配させてもうて……』
きっと雄介の方は電話口で望に向かって頭を下げているだろう。
「ああ、そういう事だったんだな。 それに、心配するのは当たり前じゃねぇか! ニュースでレスキュー隊員が一人負傷って言われてからずっとお前じゃねぇのか? って思ってた位なんだからなっ! どんだけ、俺が心配してたか? っていうのはお前に分かってねぇだろうな」
今まで黙っていた望だったのだが、やはり雄介の声を聞いて安心したのか雄介からの電話に今まで心配していた想いを雄介にぶつけるのだ。
『ああ、ホンマにスマンって……。 望の気持ち俺には分かっておるからな』
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