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ー海上ー44
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望は再び和也から視線を離す。
「スキーの方は修学旅行で骨折してるからトラウマになってたんだよ」
「なら、あん時、強がらないで雄介に教えてもらえば良かったじゃねぇかよ」
「なかなかそういう事って言い出せねぇんだよな……俺。 それに、今更教えてもらうのって恥ずかしいじゃねぇか」
「それがいけないんだって! 望がプライド高い事は知ってるんだけどさ、やっぱり、素直にならなきゃいけない所はならないとこれから損する事にもなりかねぇからな……それに、素直になる時にはならねぇと、一生物事に関して知らない事は知らないままになっちまうぞ」
やはり和也の言う事には説得力があるという所であろうか?
確かに望はきっと和也に痛い所を突かれているという感じはするのだが、それでも出来ない事は出来ないのかもしれない。
「今度、行く事になったら、雄介に教えてもらう事にするからさ」
「そだな」
和也は笑顔で言うと急に声を上げ始める。
「海はまた今度って事で今日は山にしといたからよ」
和也は駐車場へと車を止めると車から降りて体を伸ばす。
「やっぱ、山の方は都会とは違うよな? 空気っていうのがまず違うしさ、それに、ビルなんか一つもない! 木々だけがいっぱいでムンっともしてない。 しかも、若干だけど涼しい感じがしないか? 寧ろ、天然のクーラーって感じになってるのかな?」
望の方も和也に続いて車から降りると確かに和也の言う通り若干ではあるのだが都会に比べるとと涼しく感じる。
都会とは違って木々達が山の気持ち良さを教えてくれている感じがしているのかもしれない。
木漏れ日が差し込み辺りにはセミや蛙、昆虫達が鳴き続け自然の合唱も聴こえてくるのだから。 都会の人工的な音ではなく自然の合唱。 こういう所にこない限りは自然の合唱は聞けないものなのだから。 昔は都会の方も自然から合唱を聞けたのかもしれないのだが今は本当にこういう所に来ない限りは聴こえて来ない鳴き声に耳を傾ける望と和也。
しかも自然の音なのだから気持ち的に和む感じになるのかもしれない。
「たまにはいいよな?」
「だから、今日は仕事の事は忘れろって言っただろ? 本当は旅館とかで休憩とか出来れば良かったのかもしれねぇけど、ま、今日は突発的にここに来ちまったんだから仕方ねぇか。 たまには頭の中、空っぽにしてずっと空でも眺めていたい気分だよな?」
「ま、確かにそうだけどさ。 でも、休憩だけ出来る旅館とかっていうのは流石にねぇだろ?」
「ま、まぁな……まぁ、いいや……車の中でゆっくりしようぜ。 流石に山にまで登る気はねぇからな」
「確かに、明日にはもう仕事だしな。 今日は疲れる事は出来ねぇ訳だしな」
せっかく二人は外へと出たのに二人は再び車の中へと戻って行く。
「何かお腹空かないか?」
「まぁ、確かにお昼も過ぎてる頃だしな」
「山の方に来てみたはいいんだけど……食べる所がねぇんじゃねぇ?」
「あのなぁ、ここに来たのはお前だろうが……」
「んじゃあ! 戻ろう!」
和也はハンドルを握ると車を走らせる。
「スキーの方は修学旅行で骨折してるからトラウマになってたんだよ」
「なら、あん時、強がらないで雄介に教えてもらえば良かったじゃねぇかよ」
「なかなかそういう事って言い出せねぇんだよな……俺。 それに、今更教えてもらうのって恥ずかしいじゃねぇか」
「それがいけないんだって! 望がプライド高い事は知ってるんだけどさ、やっぱり、素直にならなきゃいけない所はならないとこれから損する事にもなりかねぇからな……それに、素直になる時にはならねぇと、一生物事に関して知らない事は知らないままになっちまうぞ」
やはり和也の言う事には説得力があるという所であろうか?
確かに望はきっと和也に痛い所を突かれているという感じはするのだが、それでも出来ない事は出来ないのかもしれない。
「今度、行く事になったら、雄介に教えてもらう事にするからさ」
「そだな」
和也は笑顔で言うと急に声を上げ始める。
「海はまた今度って事で今日は山にしといたからよ」
和也は駐車場へと車を止めると車から降りて体を伸ばす。
「やっぱ、山の方は都会とは違うよな? 空気っていうのがまず違うしさ、それに、ビルなんか一つもない! 木々だけがいっぱいでムンっともしてない。 しかも、若干だけど涼しい感じがしないか? 寧ろ、天然のクーラーって感じになってるのかな?」
望の方も和也に続いて車から降りると確かに和也の言う通り若干ではあるのだが都会に比べるとと涼しく感じる。
都会とは違って木々達が山の気持ち良さを教えてくれている感じがしているのかもしれない。
木漏れ日が差し込み辺りにはセミや蛙、昆虫達が鳴き続け自然の合唱も聴こえてくるのだから。 都会の人工的な音ではなく自然の合唱。 こういう所にこない限りは自然の合唱は聞けないものなのだから。 昔は都会の方も自然から合唱を聞けたのかもしれないのだが今は本当にこういう所に来ない限りは聴こえて来ない鳴き声に耳を傾ける望と和也。
しかも自然の音なのだから気持ち的に和む感じになるのかもしれない。
「たまにはいいよな?」
「だから、今日は仕事の事は忘れろって言っただろ? 本当は旅館とかで休憩とか出来れば良かったのかもしれねぇけど、ま、今日は突発的にここに来ちまったんだから仕方ねぇか。 たまには頭の中、空っぽにしてずっと空でも眺めていたい気分だよな?」
「ま、確かにそうだけどさ。 でも、休憩だけ出来る旅館とかっていうのは流石にねぇだろ?」
「ま、まぁな……まぁ、いいや……車の中でゆっくりしようぜ。 流石に山にまで登る気はねぇからな」
「確かに、明日にはもう仕事だしな。 今日は疲れる事は出来ねぇ訳だしな」
せっかく二人は外へと出たのに二人は再び車の中へと戻って行く。
「何かお腹空かないか?」
「まぁ、確かにお昼も過ぎてる頃だしな」
「山の方に来てみたはいいんだけど……食べる所がねぇんじゃねぇ?」
「あのなぁ、ここに来たのはお前だろうが……」
「んじゃあ! 戻ろう!」
和也はハンドルを握ると車を走らせる。
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