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ー海上ー24

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「今は平気やろ? 俺がおるんやから、大丈夫……俺は絶対にお前の事離さなし、ホンマそこの所は安心して……まぁ、望から嫌われるような事があるのかもしれへんけど……そしたら、そん時はそん時で俺の方は構わへんしな」

 そう雄介の方は望に笑顔を見せるのだが何処か悲しげな顔をしていた。

 流石の望もそこに気付いたのであろう。

「お前ってさぁ、笑ってるのにそんな悲しそうな顔すんのな。 俺だって今はお前に負けないくらい……その……あれなんだよ」

 恥ずかしい事をいう時というのは相手から視線を逸らしてしまう望。 言葉だって誤魔化してしまうのだが、もう雄介の方はそんな望だっていう事は知っている。 だからなのか、

「ほな、望の方は俺の顔見て望に何が言いたいのかが分かったんやろ? ほんなら、ちゃんとそこは望の口から言うて……俺やって人間や、人の心を読める超能力者じゃないんやし、そういう事ちゃんと言うてくれへんとたまに不安になるときやってあるんやからな……それが、今なんやって……」

 望はその雄介の言葉にひと息吐くと、

「分かったよ。 俺もお前とはずっと離れたくねぇから。  こ、これでいいのか?」

 望からしてみたらかなり恥ずかしい言葉だったのだが、それを一気に言うと、また、いつものように雄介から視線を外してしまう。

「ああ、望なら……そんくらいで十分や……俺もホンマに望の事が好きや」

 雄介の方はそう言うと望の唇へと軽く優しいキスをする。

「ゴメンな。 今まで俺のせいで中断しとって……今日は気持ちよくしてやるし、覚悟しといてな」

 雄介はまずは顎のラインから舐めていき鎖骨を辿って胸の突起へと舐め始める。

 その度に望の方は体をビクリとさせ今まで抑えていた声が出てきてしまう。

「ふぁ……ぁ……ちょ!」

 今まで中断されていた体は変に敏感で雄介の舌が体を這うだけで望の体はビクリとしている。

「何でやろな? 何で今日はそんなに敏感なん? いつもこないに敏感に反応しておったんかな?」
「そんな事知らねぇよっ! ぁ!」

 あまりにも声の多さに望は恥ずかしいのか腕で口を抑えてしまう。

 そうした事で周りには籠った音しか響いて来ない。

 流石に顔を伏せ望の体を舐めていた雄介だったのだが顔を上げて、

「アカンやんか……望の声聞かせてぇな……俺は望の可愛い声が聞きたいんやって」
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