950 / 2,140
ー波乱ー160
しおりを挟む
「お前がいけないんだろうが……」
「そうでした」
そう和也は言うと、
「とりあえず、裕実はさ、俺達の部屋に寝かせて、俺はここに残るからさ、望はゆっくり寝ろよ」
「俺の患者さんは?」
「大丈夫! 院長が診てくれるって言ってたからさ! だから、暫くの間は俺は院長と一緒ってな訳」
それを聞いた途端、望の顔色が変わる。
「おい……それ、本当かぁ!?」
「ああ……。 でも、俺的には院長の事嫌いじゃないし。 別に構わないんだけど、寧ろ、お前が院長の事嫌う理由が分からないって所かな?」
「今日、お前と親父の間何があったんだ?」
「別に、普通にダッグ組んで、望の事を助けようとしただけだけど……。 まぁ、その話はさ、望が良くなって来てからにしようぜ。 マジ兎に角望は寝ようか?」
「ああ、分かったよ」
望は和也にそう言われて仕方なしに目を瞑る。
確かに和也の言う通り病気や怪我をした時には寝るのが一番なのだから。
望が眠りにつくと和也は裕実に和也達の部屋で寝る事を伝えて和也は一人望の病室に残る。
望がいる病室は前に雄介が使っていた病室だ。
病室の中でも一人部屋というのは気持ち的に広い。 だがVIP専用の病室とは若干違うようでトイレやお風呂は病室の外に行かなければならない。
和也はそんな中で一人ボッーとしていた。
とりあえず今回事件においてまだ望の事を監禁した犯人は捕まってはいないのだから、また、いつ望がその犯人に襲われるか!? っていうのが分からないからだ。 だから裕実と和也と裕二と雄介で望の見張りをしてくれるらしい。 とりあえず今の所は手が空いている和也が望の見張り当番になったようだ。
和也は一人、望の病室で、
「事件は終わるまでは……だな」
和也はそう言いながら椅子の方に腰を下ろす。
望は既に寝息を立てているようだ。 規則正しい望の呼吸が和也の耳にも入って来る。
しかし、よくよく考えてみると、この病室で和也はやる事がない。 病室では携帯を使えるって訳でもないのだから。
他にやる事と言えば本を読む事なのだが今はその本さえもない状態だ。 しかも一応は望の護衛でいるのだから和也が寝る事は出来ない。
椅子に寄りかかりながら退屈そうに天井を見上げる和也。
「やっぱ、犯人は……内部犯なのかな? それはあくまで、俺達の予想であって、内部犯と確定した訳じゃねぇし。 あ! もう、望は戻って来たのだから、警察に言った方がいいんだよなー、つーか、普通に明日辺りには警察が望の所に来るんだろうし、ま、でも、とりあえず今日は俺が望の事見てなきゃならないのは変わらないのか……」
「そうでした」
そう和也は言うと、
「とりあえず、裕実はさ、俺達の部屋に寝かせて、俺はここに残るからさ、望はゆっくり寝ろよ」
「俺の患者さんは?」
「大丈夫! 院長が診てくれるって言ってたからさ! だから、暫くの間は俺は院長と一緒ってな訳」
それを聞いた途端、望の顔色が変わる。
「おい……それ、本当かぁ!?」
「ああ……。 でも、俺的には院長の事嫌いじゃないし。 別に構わないんだけど、寧ろ、お前が院長の事嫌う理由が分からないって所かな?」
「今日、お前と親父の間何があったんだ?」
「別に、普通にダッグ組んで、望の事を助けようとしただけだけど……。 まぁ、その話はさ、望が良くなって来てからにしようぜ。 マジ兎に角望は寝ようか?」
「ああ、分かったよ」
望は和也にそう言われて仕方なしに目を瞑る。
確かに和也の言う通り病気や怪我をした時には寝るのが一番なのだから。
望が眠りにつくと和也は裕実に和也達の部屋で寝る事を伝えて和也は一人望の病室に残る。
望がいる病室は前に雄介が使っていた病室だ。
病室の中でも一人部屋というのは気持ち的に広い。 だがVIP専用の病室とは若干違うようでトイレやお風呂は病室の外に行かなければならない。
和也はそんな中で一人ボッーとしていた。
とりあえず今回事件においてまだ望の事を監禁した犯人は捕まってはいないのだから、また、いつ望がその犯人に襲われるか!? っていうのが分からないからだ。 だから裕実と和也と裕二と雄介で望の見張りをしてくれるらしい。 とりあえず今の所は手が空いている和也が望の見張り当番になったようだ。
和也は一人、望の病室で、
「事件は終わるまでは……だな」
和也はそう言いながら椅子の方に腰を下ろす。
望は既に寝息を立てているようだ。 規則正しい望の呼吸が和也の耳にも入って来る。
しかし、よくよく考えてみると、この病室で和也はやる事がない。 病室では携帯を使えるって訳でもないのだから。
他にやる事と言えば本を読む事なのだが今はその本さえもない状態だ。 しかも一応は望の護衛でいるのだから和也が寝る事は出来ない。
椅子に寄りかかりながら退屈そうに天井を見上げる和也。
「やっぱ、犯人は……内部犯なのかな? それはあくまで、俺達の予想であって、内部犯と確定した訳じゃねぇし。 あ! もう、望は戻って来たのだから、警察に言った方がいいんだよなー、つーか、普通に明日辺りには警察が望の所に来るんだろうし、ま、でも、とりあえず今日は俺が望の事見てなきゃならないのは変わらないのか……」
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説


いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。


イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる