【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

綺羅 メキ

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ー波乱ー135

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「それは、明後日ように体力残しておけよ。 明後日からはまたハードな一日が始めるんだろ? だから、治った足にそんなに負担掛ける事はねぇだろうが……そういう意味でだ……」
「ほなら、ドライブ位でええわぁ……それからたまにはホテルでな」

 雄介はそう笑顔で言うのだが望の方は急に立ち上がって、

「雄介がそれでいいって言うのだったら、俺的には構わない」

 と言っているのだが、それだと怒っているのか? 怒っていないのかが分からない所だ。 そして望は雄介の事を待たずに二階にある自分の部屋へと行ってしまう。

「ホンマ……望っていうのは分からんやっちゃな」

  そう雄介はため息を吐くと足に反動を付けてソファから立ち上がる。 そして、お風呂場へと向かうのだ。 雄介はお風呂場では浴槽にゆっくりと浸かるタイプだ。 疲れを取ると望戻って行ってと思われる二階の部屋へと急ぐ。

 もう望の方は寝ているかと思われたのだが、どうやら望はパソコンに向かい何かをしているようだ。

 雄介は自分の髪を拭きながら望がいる所へと向かう。

「何してるん?」
「ん? ちょっとな……親父とメールしてる……」

 確か、望は自分の親父である裕二の事を嫌いだと言っていた筈なのだが、こうしてメールを交わしている所を見るとそう仲が悪いっていう程ではないのかもしれない。

 雄介はパソコンの画面にある文字を読み始める。

 それに気付いた望だったのだが雄介に読まれても平気な文章だったのか気にせずにメールの文章を書き続けていた。

 だがメールの文章を追っている雄介の目がみるみるうちに変わっていく。

「こ、これ!?」
「ちょっとな……この前、和也の所に泊まった時に和也に教えてもらったんだよ。 だから、気になって親父に聞いてみようかと思ってな」

 そう望が裕二に聞こうとしているのは記憶喪失事についてだ。

「和也に聞いたんかいな」
「ああ、たまたま和也の家に泊まった時に思い出してな……そしたら、話ししてくれたんだ。 記憶喪失で記憶を失って、元に戻ってからも、やはり、病気のように後遺症みたいなのはあるのか? ってな。 俺の場合には熱が出ると記憶を失くして、どうなるんだったっけ?」

 望は裕二にメールを送っている間に雄介に質問してみる。

「確かな……積極的になる!」
「へぇー、俺の場合には記憶を失くすだけじゃなく、積極的にもなるんだな」
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