【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

綺羅 メキ

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ー波乱ー37

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 いや、いつも以上に優しく触れてくる雄介。 そこは久しぶりの行為だからなのかもしれない。

 それにいきなり刺激が強すぎると今日の望は自分で動くと言っているのだから動けなくなってしまう可能性だってあるのだから。

 雄介はそう優しく触れているのにも関わらず今日は早くも望の口から甘い声が漏れ始めてくる。

 漏れる声を抑える為になのか手は口へと行ってしまったのだが、多分、望の中では声を上げたいと思っているのであろう。 だがここは病院の中だって事が頭にあるのであろう。 だから今日のところは抑えるしかないのかもしれない。

 雄介の方も今日は久しぶりの行為なのだから望の声を聞いてみたいところなのだが、ここはまだ病院内だっていう事を分かっているのだから今日はとりあえず望とこういう事が出来るというだけで満足しようと思ったのであろう。 そして、今度、退院してからゆっくりやればいいとも思ったのかもしれない。

「なぁ、望……たまには望のその白い肌に痕残したいって思うってんねんけど……アカンか?」
「へ? でもさ、この状態でどうするんだよ。  まぁ、俺が付けてやってもいいんだけどな」
「……へ?  望がそないな事出来るん!?」
「馬鹿にすんじゃねぇよ……俺だって、そんくらいは出来るんだからな」

 望は目を細めて雄介の事を覗き込むようにして見る。

「ほんなら、よろしゅう頼むわぁ」

 雄介はそう言うと病院着の前のボタンを外して前をはだけさせていく。

 入院生活が長いわりには雄介の筋肉は落ちる事なく雄介の方は外で働いているからなのであろうか。 肌の方は気持ち焼けているようにも思える。

 それが余計に男らしさを醸し出しているのかもしれない。

「裕実じゃねぇけど……どうしたら、そんな体になれるんだよ」
「そりゃな……毎日のように鍛えておるし、望だって、ちゃんと鍛えたらこうなるんとちゃうの?」
「それは別に構わないんだけどさ、雄介はその……俺がそんな体になったら」

 そう望の方は何やら照れ臭そうに口にしているのだから。

「まぁ、それは別に俺的には構へんよ。 俺は自分がやりたいんやったら、何も言わへんしな……そこは人の自由やし」
「そっか……お前って優しいのな……そういうところも含めて、俺はお前の事が好きなんだからな」

 望は何度も言ってきているうちに慣れてきたのか今は躊躇する事なくすんなりとそういう言葉を口にしていた。

「分かっとるって。 もう、今日の俺は最高な気分やわぁ。 もう、お前の言葉で俺のムスコさん勃ってきてもうたしな」
「そうか……やっと、雄介もそんな気になってきたんだな」
「まぁ、今日はお前のおかげでって所やけどな」
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