【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

綺羅 メキ

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ー雪山ー217

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「とりあえず悪いんだだけどさ、元気にスキー滑れるようなら、下まで行って、ヘリの要請してきてくれねぇかな?」
「おう! 分かった! スキー用具一式、俺達のは途中に置いてきちまってるから、借りて行くな!」
「ああ、それは構わないよ」
「じゃあ、とりあえず……俺、行ってくるわぁ」

 和也は数時間しか寝ていないのにも関わらずそう快諾し文句一つも言わないで立ち上がると笑顔で山小屋を出て行こうとした間際、

「望の方も頑張ってくれよ……あともう少しだからさ」

 そう言って和也は山小屋を後にしたのだ。

 和也が外に出ると本当に昨日の吹雪が嘘みたいに今日の朝は雲一つない青空が広がっていた。

「なんなんだよー、昨日の吹雪はって位じゃねぇか。 しかも、コテージまでそんなに距離なかったみたいだな」

 和也の言う通り今まで和也達が吹雪が止むまで待機していた山小屋からコテージまで、そんなに距離はなかったようだ。 昨日はまったく吹雪のせいで視界ゼロに近かったから分からなかったのだが、晴れた今日という日は視界の方は完全に開けている状態で本当に下の方にはコテージや食堂が入った受付用のコテージが見えている。

 和也は山小屋の外に立て掛けてあったスキー板を手にすると一刻も早く連絡をしに下へと降りていくのだ。

 その頃、山小屋の中にいる三人はとりあえず和也が帰って来るまでゆっくりとはしているのだが、流石は朝だという事もあって雄介がゆっくりと目を覚ます。

「……望?」
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