724 / 2,140
ー雪山ー154
しおりを挟む
「やっぱり、和也さんって雄介さんなんかよりもカッコいいですよー。 僕は和也さんの事が全部好きですからね!」
そんな二人の会話を聞いていた雄介は、ため息を吐きながら、
「はぁー、この二人の会話っていうのは、熱くて聞いておれんわぁ」
そう雄介は独り言を漏らすと正面の方に視線を向ける。
「ま、色々と今まで溜まっていた分が解けたみたいなんだし、いいんじゃねぇのか?」
今の雄介は独り言で言ったつもりだったのだが今の望の言葉に再び目を丸くする雄介。
「ん、まぁ……せやな」
そう無難に答えておく雄介。
「ま、まぁ、とりあえず着くみたいだけど……」
望はぼそりと言うと雄介はまだ後部座席の方でイチャイチャとしている和也と裕実の方に視線を向けて、
「もうすぐ着くって望が言うとるで……」
そう言う雄介に望はクスリとしていた。
「ん! 何?」
「ん? 俺が今、お前にだけ聞こえるように言ったのは、お前の事を信じていたからなんだよ。 今の言葉、きっと、お前なら後ろの二人に言ってくれると思っていたからな」
「そうだったんか」
雄介は今の望の珍しい言葉に嬉しくて望の事を抱き締めようかと思っていたのだが、望が運転中ってこともあったからか雄介の方も望の性格をもう大分知り尽くしているのだから、今、望にそんな事をしたら、せっかくの甘いムードが台無しになる可能性があると思い辞めたのであろう。
その時、後ろでイチャイチャしていた和也だったのだが、
「窓の外、すっげぇ! 雪だぞ!」
「なんや、和也達は今頃気付いたんかいな……俺等はさっきから気付いておったでー、まぁ、確かに今までお前等は話もしておったし、イチャイチャもしておったみたいやしな」
そう雄介の方はそのイチャイチャという言葉を強調して言う。
「うるせぇよ……。 本当は雄介ー、俺達の事が羨ましいんじゃねぇのか? だけど、裕実は渡さねぇぞ」
「まぁ、確かに多少は羨ましいとは思うねんけどな。 俺は俺の方で今のままで十分なんやって」
そんな二人の会話を聞いていた雄介は、ため息を吐きながら、
「はぁー、この二人の会話っていうのは、熱くて聞いておれんわぁ」
そう雄介は独り言を漏らすと正面の方に視線を向ける。
「ま、色々と今まで溜まっていた分が解けたみたいなんだし、いいんじゃねぇのか?」
今の雄介は独り言で言ったつもりだったのだが今の望の言葉に再び目を丸くする雄介。
「ん、まぁ……せやな」
そう無難に答えておく雄介。
「ま、まぁ、とりあえず着くみたいだけど……」
望はぼそりと言うと雄介はまだ後部座席の方でイチャイチャとしている和也と裕実の方に視線を向けて、
「もうすぐ着くって望が言うとるで……」
そう言う雄介に望はクスリとしていた。
「ん! 何?」
「ん? 俺が今、お前にだけ聞こえるように言ったのは、お前の事を信じていたからなんだよ。 今の言葉、きっと、お前なら後ろの二人に言ってくれると思っていたからな」
「そうだったんか」
雄介は今の望の珍しい言葉に嬉しくて望の事を抱き締めようかと思っていたのだが、望が運転中ってこともあったからか雄介の方も望の性格をもう大分知り尽くしているのだから、今、望にそんな事をしたら、せっかくの甘いムードが台無しになる可能性があると思い辞めたのであろう。
その時、後ろでイチャイチャしていた和也だったのだが、
「窓の外、すっげぇ! 雪だぞ!」
「なんや、和也達は今頃気付いたんかいな……俺等はさっきから気付いておったでー、まぁ、確かに今までお前等は話もしておったし、イチャイチャもしておったみたいやしな」
そう雄介の方はそのイチャイチャという言葉を強調して言う。
「うるせぇよ……。 本当は雄介ー、俺達の事が羨ましいんじゃねぇのか? だけど、裕実は渡さねぇぞ」
「まぁ、確かに多少は羨ましいとは思うねんけどな。 俺は俺の方で今のままで十分なんやって」
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる