673 / 2,140
ー雪山ー102
しおりを挟む
「ただ、そういう事に関して望が積極的になるだけだからな」
そう和也はクスクスと笑っている。
望はそんな和也に向かってファイルみたいなので頭を叩くのだ。
「痛ってー! あーもう、直ぐ望って何か変な事を言うと叩くし、そういうのはんたーい!」
そう和也は口をとんがらせて抗議する。
「まったく、そんな事言ってねぇで、行くぞ」
「……ってな」
和也は何か言おうとしたのだが、ま、いつもの望の行動なんだし、気にはしていないのであろう。
それから昼休みになると二人は食堂へと向かう。
和也は裕実と昼も行動を一緒にしていたのだが、今日は喧嘩している為か和也は望と一緒に行動しているようだ。
「そういや、スキーの日時とか、場所とかっていうの決めてくれたのか?」
「多分、まだ、予約とかしてないんじゃねぇのかな? って、その前にさぁ、お前は裕実と元の鞘に戻らないといけないだろうが……」
「ま、確かにそうなんだけど……そんなのは後、後! 俺が慌てたって仕方がねぇ事だろ?」
とその時、和也の後ろの方で何やら物凄い鋭いオーラを感じているようで、和也はそのオーラみたいなのを感じ後ろへと視線を向けると、やっぱりという所であろうか。 裕実が窓側の席から何やら和也に向けて視線を向けている姿が目に入って来るのだ。
「案外……裕実って怖いんだな」
そう和也は望に向かってポソリと言うと、
「そうみたいだな。 でも、早く仲直りした方がいいんじゃねぇのか?」
「大丈夫だって、絶対に裕実は俺の所に戻って来るからさ」
そう何故か自信満々に言う和也に望の方はため息を吐く。
「ってさ、どっから、その自信みたいなのが来るんだよ」
望の方はその和也の言葉に呆れたように席を立って食器を片付けにカウンターへと向かう。 和也の方も丁度ご飯を食べ終えたのか望の後について食器を置きにカウンターへと向かうのだ。
そして昼休みが終わるまでの間は部屋で二人だけの時間を過ごし、それからは午後も診察へと向かうのだった。
そう和也はクスクスと笑っている。
望はそんな和也に向かってファイルみたいなので頭を叩くのだ。
「痛ってー! あーもう、直ぐ望って何か変な事を言うと叩くし、そういうのはんたーい!」
そう和也は口をとんがらせて抗議する。
「まったく、そんな事言ってねぇで、行くぞ」
「……ってな」
和也は何か言おうとしたのだが、ま、いつもの望の行動なんだし、気にはしていないのであろう。
それから昼休みになると二人は食堂へと向かう。
和也は裕実と昼も行動を一緒にしていたのだが、今日は喧嘩している為か和也は望と一緒に行動しているようだ。
「そういや、スキーの日時とか、場所とかっていうの決めてくれたのか?」
「多分、まだ、予約とかしてないんじゃねぇのかな? って、その前にさぁ、お前は裕実と元の鞘に戻らないといけないだろうが……」
「ま、確かにそうなんだけど……そんなのは後、後! 俺が慌てたって仕方がねぇ事だろ?」
とその時、和也の後ろの方で何やら物凄い鋭いオーラを感じているようで、和也はそのオーラみたいなのを感じ後ろへと視線を向けると、やっぱりという所であろうか。 裕実が窓側の席から何やら和也に向けて視線を向けている姿が目に入って来るのだ。
「案外……裕実って怖いんだな」
そう和也は望に向かってポソリと言うと、
「そうみたいだな。 でも、早く仲直りした方がいいんじゃねぇのか?」
「大丈夫だって、絶対に裕実は俺の所に戻って来るからさ」
そう何故か自信満々に言う和也に望の方はため息を吐く。
「ってさ、どっから、その自信みたいなのが来るんだよ」
望の方はその和也の言葉に呆れたように席を立って食器を片付けにカウンターへと向かう。 和也の方も丁度ご飯を食べ終えたのか望の後について食器を置きにカウンターへと向かうのだ。
そして昼休みが終わるまでの間は部屋で二人だけの時間を過ごし、それからは午後も診察へと向かうのだった。
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説


いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。


イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる