【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

ー雪山ー79

　そして望は何やら雄介に向かって顎で何かサインを送っているようにも見える。

　その望からのサインに雄介は一瞬首を傾げるものの望は何が言いたいのかが分かったのか、

「バンザイしろって事か？」

　その雄介の問いに望は頭を頷かせるのだ。

　望のそのサインと共に雄介は両手をあげて望が洋服を脱がせてくれるのを待っていた。

　今までこういう事というのか、こう望から服を脱がせてくれるなんて事がなかった雄介。　その行動が恥ずかしい感じがするのは気のせいであろうか。

　そして、いつもとは違い今日の望はいつも以上に積極的に動いている。　だからなのか、いつも以上に興奮度が増しているのかもしれない。

　そうだ。　今日の望はマグロではない。

　しかし、この二日でこんなにも望が変わったのか？

　何がいつもと違うと言えば望の体調が悪いっていう事であろうか？

　フッと思い出した事があった。　こういう風に望自ら積極的になったのは前に一度だけある。

　そう望が前に事故で記憶喪失になった時だ。

　もしかして望という人間は病気になると積極的になるのであろうか。　いや、そこは雄介にな慣れたからこそ積極的になったと思いたい所なのかもしれない。