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ー雪山ー38
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「ええやんかー、たまには俺に甘えたら。 全然、望の場合には重たくないしなぁ」
「そういう問題じゃねぇんだよ」
「ほな、何がアカンの?」
そう言いながら雄介は階段を登って行っている。
「何がって、別に……何も……理由っていう理由はねぇんだけどさ」
「ほなら、遠慮せんとええやんか」
そんな話をしているうちにあっという間に望の部屋にへと着いてしまっていた。 ドアの前まで来ると望に部屋のドアを開けるようにと頼む雄介。 そして望の体をそのままベッドへと運んでいくのだ。
「望……今日はありがとうな」
雄介は望に向かいそれだけを言うと額へとキスをする。
「なんで、俺がお前にお礼されなきゃいけないんだよ」
「ん? 分からへんのか?」
「分かる……訳ねぇだろ」
だが、それを言っていて急に何だか雄介がお礼を言ってる意味が分かったようで雄介とは反対側を向いてしまい窓から見える月の方へと顔を向けてしまう。
「そりゃな、今日はいつもより望が素直やったからや。 それがめっちゃ嬉しかったし! せやから、ありがとうなって、それと、望が俺に甘えようと努力してくれておったっていう事もありがとうな」
「は!? 意味分からねぇんだけど」
そういつものように悪態みたいなのを吐くと、今度、望は布団の中へと顔を隠してしまう。
そんな望の様子にクスリとする雄介。
望のその行動というのは照れ臭いという事だ。 もう、そんな望の行動は雄介だって知っている。 もしかしたら雄介のそのクスリとした行動は望らしい行動にクスリとしたのかもしれない。
もう時刻の方は三時を過ぎていた。 きっと今日の望は疲れているだろう。 と思ったのか、もう、これ以上、望と話をしていても望の体に負担を掛けてしまうだけだ。 と思ったのか雄介はそのまま目を瞑るのだ。
いつもの雄介ならここで望の事を後ろからでも抱き締めてくれるのに、どうやら今日の雄介はしてこないようだ。 そんな雄介に寂しさを感じながらも望は眠りへとつく。
そして次の日。
雄介と望はいい匂いで起きたらしい。
望は半身を起こすと辺りをキョロキョロと見渡す。
すると今日の雄介はまだ望の隣にいる事に気付いたようだ。
「そういう問題じゃねぇんだよ」
「ほな、何がアカンの?」
そう言いながら雄介は階段を登って行っている。
「何がって、別に……何も……理由っていう理由はねぇんだけどさ」
「ほなら、遠慮せんとええやんか」
そんな話をしているうちにあっという間に望の部屋にへと着いてしまっていた。 ドアの前まで来ると望に部屋のドアを開けるようにと頼む雄介。 そして望の体をそのままベッドへと運んでいくのだ。
「望……今日はありがとうな」
雄介は望に向かいそれだけを言うと額へとキスをする。
「なんで、俺がお前にお礼されなきゃいけないんだよ」
「ん? 分からへんのか?」
「分かる……訳ねぇだろ」
だが、それを言っていて急に何だか雄介がお礼を言ってる意味が分かったようで雄介とは反対側を向いてしまい窓から見える月の方へと顔を向けてしまう。
「そりゃな、今日はいつもより望が素直やったからや。 それがめっちゃ嬉しかったし! せやから、ありがとうなって、それと、望が俺に甘えようと努力してくれておったっていう事もありがとうな」
「は!? 意味分からねぇんだけど」
そういつものように悪態みたいなのを吐くと、今度、望は布団の中へと顔を隠してしまう。
そんな望の様子にクスリとする雄介。
望のその行動というのは照れ臭いという事だ。 もう、そんな望の行動は雄介だって知っている。 もしかしたら雄介のそのクスリとした行動は望らしい行動にクスリとしたのかもしれない。
もう時刻の方は三時を過ぎていた。 きっと今日の望は疲れているだろう。 と思ったのか、もう、これ以上、望と話をしていても望の体に負担を掛けてしまうだけだ。 と思ったのか雄介はそのまま目を瞑るのだ。
いつもの雄介ならここで望の事を後ろからでも抱き締めてくれるのに、どうやら今日の雄介はしてこないようだ。 そんな雄介に寂しさを感じながらも望は眠りへとつく。
そして次の日。
雄介と望はいい匂いで起きたらしい。
望は半身を起こすと辺りをキョロキョロと見渡す。
すると今日の雄介はまだ望の隣にいる事に気付いたようだ。
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