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ー雪山ー21
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その姿に雄介の方は、どんな姿の望でも可愛いと思ってしまっているだろう。
「ホンマ……望の体って細いのな」
「しょ、しょーがねぇだろ……お前のように鍛えてねぇんだからよ」
「あ、ああ。 腰の方も女の子のようにくびれておるみたいやし」
そう言いながら雄介は望の腰のラインを撫でてゆく。
「ちょ……女の子って……」
「まんまやろ?」
「お前……」
望の方はその雄介の一言に何かこう気に障ったのか半身を起こすと目をすわらせ雄介の事を見上げる。
「女と寝た事あんのか?」
「ん? そんな事、目座らせてまで聞かなくてもええやんか。 ま、そこはな……そりゃ、こんだけの人生の中で一回や二回位はな。 望だって、そん位の経験はあんねんやろ?」
「ああ、まぁ、確かにあるけどさ。 下手って言われたから……だから、俺は女性の事抱く気失くしてしまったんだけど……。 だから、今まで恋人を作る気にもなれなかったって事なのかな?」
さっきまでの勢いはどこに行ってしまったのであろうか。 望はその雄介の一言に納得してしまったらしい。 確かに雄介に言われてみればそうだ。 望だって女性の事を抱く経験位は一回位はある。
「……下手?」
何故かそこだけを拾ってしまった雄介。 だが次の瞬間には、
「下手もくそもあるか……そういう事って、やっぱ、愛があればええんやないのかな? ま、そこは俺が感じとる所やけど、他の人がそういう事に関して上手いとか下手とかっていうのがあるのかもしれへんねんけど、そこは、やっぱ、愛だと俺は思うとるんけどな!」
そこは力強く力説する雄介。
「ほな、俺はそういう事に関して上手いんか? それとも下手なんか?」
その雄介の質問に望の方が止まってしまっている。
「そこに、上手いとか下手とかっていうのがあるもんなのかよ。 お前の言う通り、愛があればいいんじゃねぇのか? それに、俺が達ってるって事はさ」
そこまで言ってきた望なのだが、またまた、そこで言葉を止めてしまっていた。 そして雄介から視線を逸らして顔を真っ赤にすると、
「あの……気持ちいいっていうのは確かだしな」
望のその言葉に目を丸くして聞いていたのは雄介の方だ。 まさか望の口からそんな事が聞けるとは思ってなかったのであろう。 雄介は望の体を思わず抱き締めてしまっていた。
「離せよ……」
望の方は一つため息を吐くと、
「俺はお前の性格を知っているから、お前に調子乗らせるような言葉をあんまり言いたくはなかったんだけどさ」
「あのな、調子に乗る乗らないっていうよりもやな。 冷たい言葉より、何倍も嬉しい言葉の方がええやんか……そうそう! ラブラブって感じやしな。 ほな、お前やったら、どっちの方がええ?」
「あ、そりゃあ、確かに、嬉しい言葉の方がいいかもな」
「ホンマ……望の体って細いのな」
「しょ、しょーがねぇだろ……お前のように鍛えてねぇんだからよ」
「あ、ああ。 腰の方も女の子のようにくびれておるみたいやし」
そう言いながら雄介は望の腰のラインを撫でてゆく。
「ちょ……女の子って……」
「まんまやろ?」
「お前……」
望の方はその雄介の一言に何かこう気に障ったのか半身を起こすと目をすわらせ雄介の事を見上げる。
「女と寝た事あんのか?」
「ん? そんな事、目座らせてまで聞かなくてもええやんか。 ま、そこはな……そりゃ、こんだけの人生の中で一回や二回位はな。 望だって、そん位の経験はあんねんやろ?」
「ああ、まぁ、確かにあるけどさ。 下手って言われたから……だから、俺は女性の事抱く気失くしてしまったんだけど……。 だから、今まで恋人を作る気にもなれなかったって事なのかな?」
さっきまでの勢いはどこに行ってしまったのであろうか。 望はその雄介の一言に納得してしまったらしい。 確かに雄介に言われてみればそうだ。 望だって女性の事を抱く経験位は一回位はある。
「……下手?」
何故かそこだけを拾ってしまった雄介。 だが次の瞬間には、
「下手もくそもあるか……そういう事って、やっぱ、愛があればええんやないのかな? ま、そこは俺が感じとる所やけど、他の人がそういう事に関して上手いとか下手とかっていうのがあるのかもしれへんねんけど、そこは、やっぱ、愛だと俺は思うとるんけどな!」
そこは力強く力説する雄介。
「ほな、俺はそういう事に関して上手いんか? それとも下手なんか?」
その雄介の質問に望の方が止まってしまっている。
「そこに、上手いとか下手とかっていうのがあるもんなのかよ。 お前の言う通り、愛があればいいんじゃねぇのか? それに、俺が達ってるって事はさ」
そこまで言ってきた望なのだが、またまた、そこで言葉を止めてしまっていた。 そして雄介から視線を逸らして顔を真っ赤にすると、
「あの……気持ちいいっていうのは確かだしな」
望のその言葉に目を丸くして聞いていたのは雄介の方だ。 まさか望の口からそんな事が聞けるとは思ってなかったのであろう。 雄介は望の体を思わず抱き締めてしまっていた。
「離せよ……」
望の方は一つため息を吐くと、
「俺はお前の性格を知っているから、お前に調子乗らせるような言葉をあんまり言いたくはなかったんだけどさ」
「あのな、調子に乗る乗らないっていうよりもやな。 冷たい言葉より、何倍も嬉しい言葉の方がええやんか……そうそう! ラブラブって感じやしな。 ほな、お前やったら、どっちの方がええ?」
「あ、そりゃあ、確かに、嬉しい言葉の方がいいかもな」
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