【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

綺羅 メキ

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ー空間ー220

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「ほんなら、飯食い行こっ! とりあえず、どうせなら、お好み焼きにせぇへんか? 大阪って言うたら、お好み焼きにたこ焼きやろ?」

 そうやたら元気に振る舞う雄介。 でも、それは空元気という事だろう。 きっと、そんな行動をしてしまうって事は雄介だって望と一緒の気持ちという事だ。

 とりあえず望はエンジンを掛けると雄介が行きたいと言っているお好み焼き屋へと向かう。

 もう外ではイチャイチャな事やラブラブな事は出来ない。 やはり、この前、和也の言っていた通りに和也の車の中でイチャイチャしておけば良かったと今更後悔しても遅い。

 本当は望だって雄介に甘えたいと思っている。 だが、この世間や時代では、いや公共の場においては同性同士というのはまだまだ公認の世界ではないのだから、そんな事が出来るわけがないとを知っているからこそ望は外でイチャイチャな事をしたがらないのであろう。

 お好み焼き屋に向かっている間、本当に今日の雄介の様子は変でこう一方的に何かを話している。 今の望は頭の中で考える事が多過ぎて雄介が言っている事なんて一切耳には入って来ないという感じだ。

 そして雄介が言っていたお好み焼き屋まで来ると駐車場へと車を止めて店内へと足を運ぶのだ。

 まだ、お昼過ぎたという時間帯。 店内は混雑していて騒ついている。

 雄介と望はそんな中、店員さんに案内されて席へと腰を下ろすのだ。

 迎え合わせに座ると雄介と望の前には鉄板があって、どうやら、この店では自分で焼くようになっていた。

「今日は何にしようかな?」
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