530 / 2,140
ー空間ー194
しおりを挟む
「お前は俺の事好きなんだろっ!? 俺だって、お前の事がすんげぇ好きなんだよ! これだけ言っても分からないんなら」
望はそこまで言うと雄介の体をベッドへと押し倒し雄介の肩へと手をつけると望自ら雄介の唇へと唇を重ねる。
「ん……望?」
いきなりの事過ぎて、どうやら雄介の方は目を開いたままだったようだ。 だが今はそんな事は関係ない。 今の望からのその一言だけで急に雄介の方も急に安心感が沸き起こってきたのか雄介は望の体を抱き締めるのだ。
「ホンマ、俺もお前の事がめっちゃ好きなんやからな」
いつもの雄介だったら、そこで調子に乗ってしまうところなのだが、今、望が欲しい言葉だけを残し暫くの間黙る事にした。
今日は珍しく望から雄介に甘えてきているのだから、その時は逃したくはない。 だから敢えて雄介は望にその一言しか返さなかったのかもしれない。
望はしばらくの間、雄介の上で言葉を発せずにいる。
すると雄介は望の体を撫でるだけで何もしてこない。
「お前も、鼓動早いじゃねぇか」
「そりゃな、好きな奴が目の前におるんやもん。 鼓動が早くなるのは当たり前の事やんか」
「そうだな。 それに、ちゃんとお前が生きてるって証拠だもんな」
医療的な言葉を返す望に突っ込みたくなる雄介。
「良かった。 ホント、あそこでお前が死ななくて良かったぜ。 飛行機での約束守ってくれたんだよな? なら、ご褒美しねぇと、普通、約束を守ったら、ご褒美って貰えるもんだろ? なら、何がいいんだ?」
やたら今日の望は素直過ぎて雄介の方が目を丸くしてしまいそうだ。 だが雄介はそんな望の性格を知っているからこそ、そのまま何も言わずに望の事を抱きしめたまま微笑む。
「せやな、ほなら、調子に乗ってもええのか?」
そう雄介は望の様子を伺いながら聞く。
「ああ、今日は許す」
そこは相変わらずと言った方がいいのか、そう望はぶっきら棒に返すのだ。
「ほなら、やっぱり、望の事抱きたい」
望はそこで息を吐くと、
望はそこまで言うと雄介の体をベッドへと押し倒し雄介の肩へと手をつけると望自ら雄介の唇へと唇を重ねる。
「ん……望?」
いきなりの事過ぎて、どうやら雄介の方は目を開いたままだったようだ。 だが今はそんな事は関係ない。 今の望からのその一言だけで急に雄介の方も急に安心感が沸き起こってきたのか雄介は望の体を抱き締めるのだ。
「ホンマ、俺もお前の事がめっちゃ好きなんやからな」
いつもの雄介だったら、そこで調子に乗ってしまうところなのだが、今、望が欲しい言葉だけを残し暫くの間黙る事にした。
今日は珍しく望から雄介に甘えてきているのだから、その時は逃したくはない。 だから敢えて雄介は望にその一言しか返さなかったのかもしれない。
望はしばらくの間、雄介の上で言葉を発せずにいる。
すると雄介は望の体を撫でるだけで何もしてこない。
「お前も、鼓動早いじゃねぇか」
「そりゃな、好きな奴が目の前におるんやもん。 鼓動が早くなるのは当たり前の事やんか」
「そうだな。 それに、ちゃんとお前が生きてるって証拠だもんな」
医療的な言葉を返す望に突っ込みたくなる雄介。
「良かった。 ホント、あそこでお前が死ななくて良かったぜ。 飛行機での約束守ってくれたんだよな? なら、ご褒美しねぇと、普通、約束を守ったら、ご褒美って貰えるもんだろ? なら、何がいいんだ?」
やたら今日の望は素直過ぎて雄介の方が目を丸くしてしまいそうだ。 だが雄介はそんな望の性格を知っているからこそ、そのまま何も言わずに望の事を抱きしめたまま微笑む。
「せやな、ほなら、調子に乗ってもええのか?」
そう雄介は望の様子を伺いながら聞く。
「ああ、今日は許す」
そこは相変わらずと言った方がいいのか、そう望はぶっきら棒に返すのだ。
「ほなら、やっぱり、望の事抱きたい」
望はそこで息を吐くと、
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説


いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。


イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる