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ー空間ー172

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 きっと手術を待っている家族というのはこんな感じなのであろう。

 患者さんの手術をしている時には望は集中している時だから時間とかは気にしないのだが、待っている親族関係者はこんなにも時間を気にしていたのかもしれない。

 今回の事件でまさか雄介が怪我をするなんて思ってもみなかった事だ。 しかも望が誰かの事を病院で待っているというのも初めての事だ。


 望はもう一人では落ち着いていられなくなったのか携帯を開いてみる。

 誰かに電話したいと思ったのだが、今の時刻は夜中の一時過ぎだ。 よくよく考えてみたらもう誰も起きている時間ではないだろう。

 やはり、この漆黒の闇の中でただの一人ここで待っているしかないのであろうか。

 だが望は寂しさにあまりこう藁にもすがる思いで携帯を手にし、ある人物へと掛けようとしたのだが、さっきテレビを点けた時には全くメールマークに気付かなかったものの、今になってメールマークが点滅している事に気付く。 開いてみるとそこには沢山のメールが届いていた。
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