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ー空間ー149
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雄介はレスキュー隊員ではあるのだが、今のこの状況はどちらかというと警察の方よりの事なのかもしれない。 そうレスキュー隊であっても少しジャンルが違う感じがするからだ。 消防のレスキューは火事や事故や災害において人を助けるという事だけあって、こういう事件という方面では訓練はしていない。 だからなのか雄介はトイレに止まって望の事を守る事しか出来ないという事だろう。
だが、もしもって時はもう雄介は犯人と戦うしかないのかもしれない。 それは望の事を守りたいと思うからなのであろう。
戦うと言っても日頃鍛えているといっても武道の方では鍛えてはいない。 そんな状況で雄介は望の事を守る為に戦えるのであろうか。 少なくとも武道の心得が無ければ犯人に立ち向か事は出来ないのかもしれない。
だが雄介は戦う気満々のようだ。
それに、犯人は今、雄介達がいるトイレへと近付いて来ている。
そうだ犯人の状況が把握出来ればちょっとは違うのかもしれないのだが、雄介が耳で聞いている限りでは犯人は二人。 後は声とかを聞いていないのだから分からない状況でもある。
そして、やっぱりトイレへと犯人の一人が来たのであろう。 二個トイレがある中の一つ目のドアを開け始めたのだから。 どうやら一個目のドアの向こうには誰もいなかったようだ。 となると、もう一つのドアを開けられるのも時間の問題なのかもしれない。 だが、ここに止まっていても仕方がないと思った雄介は犯人がトイレの前へと来たのを気配で確認すると、そのドアを蹴り開ける。 そして、どうやら雄介の勘は当たったらしく、その犯人はトイレの前で伸びてしまっていた。
当然、その音は二階席に響き渡ったのだから再び乗客から悲鳴が上がるのだ。
「まぁ、とりあえず、一丁上がりやなぁ」
雄介はそう言うと、もう、ここに隠れていても仕方がないと思ったのか望の手を取るとトイレから出る。
そして雄介は望と一緒に座席の方にまで来ると耳で聞いていた通りに乗客は前の方に集められて怯えている姿が目に入ってくるのだった。
「やっぱり、もう二人おったんやな」
今ので雄介の方は自信を持ったのか犯人の一人へと近付いて行く。
勿論、ここは機内。 危ない物というのか金属は確実に機内には持ち込めない。 当然、武器なんか犯人達は持っていないだろう。 とタカをくくっていた。 そうみると犯人達は武道とかの達人なのであろうか。 だが雄介だけが近付いて行っている犯人は雄介よりも小さく何かこう武道をやっていたとかという気配はなさそうだ。
「とりあえず、お前等もこの乗客のように大人しくしてないと痛い目に遭うぜ」
あっちもあっちで雄介へと近付いて来ている。
雄介からしてみたら、その犯人は無防備な状態にしか見えてなかった。 もし武道的な事で戦うのなら、もっと近付いていかなければ戦う事は出来ない。
そして雄介はひと呼吸吐き出すと、
「痛い目に遭うのはどっちやろな?」
そう犯人に向かって言い放つ。 雄介の方はその犯人の無防備さに余裕を持っているのであろうか。
犯人を挑発するかのように鼻を鳴らしたのだから。
だが、もしもって時はもう雄介は犯人と戦うしかないのかもしれない。 それは望の事を守りたいと思うからなのであろう。
戦うと言っても日頃鍛えているといっても武道の方では鍛えてはいない。 そんな状況で雄介は望の事を守る為に戦えるのであろうか。 少なくとも武道の心得が無ければ犯人に立ち向か事は出来ないのかもしれない。
だが雄介は戦う気満々のようだ。
それに、犯人は今、雄介達がいるトイレへと近付いて来ている。
そうだ犯人の状況が把握出来ればちょっとは違うのかもしれないのだが、雄介が耳で聞いている限りでは犯人は二人。 後は声とかを聞いていないのだから分からない状況でもある。
そして、やっぱりトイレへと犯人の一人が来たのであろう。 二個トイレがある中の一つ目のドアを開け始めたのだから。 どうやら一個目のドアの向こうには誰もいなかったようだ。 となると、もう一つのドアを開けられるのも時間の問題なのかもしれない。 だが、ここに止まっていても仕方がないと思った雄介は犯人がトイレの前へと来たのを気配で確認すると、そのドアを蹴り開ける。 そして、どうやら雄介の勘は当たったらしく、その犯人はトイレの前で伸びてしまっていた。
当然、その音は二階席に響き渡ったのだから再び乗客から悲鳴が上がるのだ。
「まぁ、とりあえず、一丁上がりやなぁ」
雄介はそう言うと、もう、ここに隠れていても仕方がないと思ったのか望の手を取るとトイレから出る。
そして雄介は望と一緒に座席の方にまで来ると耳で聞いていた通りに乗客は前の方に集められて怯えている姿が目に入ってくるのだった。
「やっぱり、もう二人おったんやな」
今ので雄介の方は自信を持ったのか犯人の一人へと近付いて行く。
勿論、ここは機内。 危ない物というのか金属は確実に機内には持ち込めない。 当然、武器なんか犯人達は持っていないだろう。 とタカをくくっていた。 そうみると犯人達は武道とかの達人なのであろうか。 だが雄介だけが近付いて行っている犯人は雄介よりも小さく何かこう武道をやっていたとかという気配はなさそうだ。
「とりあえず、お前等もこの乗客のように大人しくしてないと痛い目に遭うぜ」
あっちもあっちで雄介へと近付いて来ている。
雄介からしてみたら、その犯人は無防備な状態にしか見えてなかった。 もし武道的な事で戦うのなら、もっと近付いていかなければ戦う事は出来ない。
そして雄介はひと呼吸吐き出すと、
「痛い目に遭うのはどっちやろな?」
そう犯人に向かって言い放つ。 雄介の方はその犯人の無防備さに余裕を持っているのであろうか。
犯人を挑発するかのように鼻を鳴らしたのだから。
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