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ー空間ー141
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しかし何で今裕実にぶつかって来た男はこの時間にこの駐車場で慌てる必要があったのであろうか? それと一瞬ではあったのだが駐車場にある街灯で顔が見れた。 その一瞬であっても何となく見覚えがあったようだ。 和也は一瞬、首を傾げたのだから。
とりあえず和也は望達へと追いつかせる為に急いで望達の所へと来ると未だに雄介と望の間には距離があった。 本当に外では雄介と望は恋人か!? っていう位のその微妙な距離感。 確かに同性同士というのは世間体ではあまり認められてはいないのだけど和也達からしてみたら逆にそれが勿体無いような気がして仕方がない。
どうにか和也達も望達へと追いつくと、雄介が、
「なぁ、まだ、出発時間まであるんだけどさ、飯にしないか?」
「ああ、せやなぁ、俺の方も丁度、腹減ってきたしなぁ」
雄介はそう言いながら望の肩へと手を乗せるのだ。
「ちょ、お前なぁ、外ではそんな事すんじゃねぇよ」
望の方はそう嫌そうに言うのだが、
「あんなぁ、そういうとこ、望、意識し過ぎやって、こん位なら、友達同士でも普通やるやろうが」
そう言われてしまうと流石の望でも返す言葉が見つからなかったらしい。
確かに雄介の言う通りだ。 肩に腕を乗せる位は普通の友達同士でもしているのだから。
「じゃあ、飯に行こうぜ」
和也はそう言うとさっきのファミレスへと向かうのだ。
しかし雄介と望に比べたら和也と裕実の方はラブラブなようで和也の方は裕実の手を離さず歩いているらしい。
ファミレスに入ると望は奥の席へと座りその隣には雄介。 そして望の前には和也が座って、その隣には裕実が座る。
四人は注文をすると一番始めに口を開いたのは和也だ。
「なぁ、聞いてくれよ。 さっきさ、駐車場裕実にぶつかってきた男がいたんだけどな、まぁ、一応、裕実に向かって頭を下げる事はしてきたんだけど……ってか、普通、あんな謝り方でいいのか? せめて、口で『スイマセンでした』位は言うだろ? 本当に頭下げて来ただけってちゃんと謝ったって事になるもんなのか? まぁさ、裕実が怪我しなかったからいいようなもんだったんだけどさ」
「確かにそれは言えるわぁ。 まぁ、でも、ぶつかってきて頭位下げて行ったんだからええと違う? 今はぶつかってきても謝まる事さえしない方が多い時代になってきたんやしな。 ホンマ、当たり前の事が出来ないようになってきた時代になってきてしもうたんやな」
和也と雄介はそほぼ同時位に呆れたような息を吐くのだ。
二人の言う通り、今の時代、何故こんなにも人は冷たくなってしまったのであろうか? たった一言それだけを言えば事は丸く収まるのに。
「本当だよ。 普通は人にぶつかったら『スイマセン』だからな!」
「ホンマ和也の言う通りやわぁ」
「まぁ、とりあえず、めんどくせぇから考えないようにしよう!」
そう和也はその話題について諦めると今度はいきなりニヤニヤとしだし和也の前にいる望の事を見てくる。
流石にその様子に気付いた望は嫌そうに和也の事を見ていた。
「なんだよー、気持ち悪いなぁ……」
とりあえず和也は望達へと追いつかせる為に急いで望達の所へと来ると未だに雄介と望の間には距離があった。 本当に外では雄介と望は恋人か!? っていう位のその微妙な距離感。 確かに同性同士というのは世間体ではあまり認められてはいないのだけど和也達からしてみたら逆にそれが勿体無いような気がして仕方がない。
どうにか和也達も望達へと追いつくと、雄介が、
「なぁ、まだ、出発時間まであるんだけどさ、飯にしないか?」
「ああ、せやなぁ、俺の方も丁度、腹減ってきたしなぁ」
雄介はそう言いながら望の肩へと手を乗せるのだ。
「ちょ、お前なぁ、外ではそんな事すんじゃねぇよ」
望の方はそう嫌そうに言うのだが、
「あんなぁ、そういうとこ、望、意識し過ぎやって、こん位なら、友達同士でも普通やるやろうが」
そう言われてしまうと流石の望でも返す言葉が見つからなかったらしい。
確かに雄介の言う通りだ。 肩に腕を乗せる位は普通の友達同士でもしているのだから。
「じゃあ、飯に行こうぜ」
和也はそう言うとさっきのファミレスへと向かうのだ。
しかし雄介と望に比べたら和也と裕実の方はラブラブなようで和也の方は裕実の手を離さず歩いているらしい。
ファミレスに入ると望は奥の席へと座りその隣には雄介。 そして望の前には和也が座って、その隣には裕実が座る。
四人は注文をすると一番始めに口を開いたのは和也だ。
「なぁ、聞いてくれよ。 さっきさ、駐車場裕実にぶつかってきた男がいたんだけどな、まぁ、一応、裕実に向かって頭を下げる事はしてきたんだけど……ってか、普通、あんな謝り方でいいのか? せめて、口で『スイマセンでした』位は言うだろ? 本当に頭下げて来ただけってちゃんと謝ったって事になるもんなのか? まぁさ、裕実が怪我しなかったからいいようなもんだったんだけどさ」
「確かにそれは言えるわぁ。 まぁ、でも、ぶつかってきて頭位下げて行ったんだからええと違う? 今はぶつかってきても謝まる事さえしない方が多い時代になってきたんやしな。 ホンマ、当たり前の事が出来ないようになってきた時代になってきてしもうたんやな」
和也と雄介はそほぼ同時位に呆れたような息を吐くのだ。
二人の言う通り、今の時代、何故こんなにも人は冷たくなってしまったのであろうか? たった一言それだけを言えば事は丸く収まるのに。
「本当だよ。 普通は人にぶつかったら『スイマセン』だからな!」
「ホンマ和也の言う通りやわぁ」
「まぁ、とりあえず、めんどくせぇから考えないようにしよう!」
そう和也はその話題について諦めると今度はいきなりニヤニヤとしだし和也の前にいる望の事を見てくる。
流石にその様子に気付いた望は嫌そうに和也の事を見ていた。
「なんだよー、気持ち悪いなぁ……」
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