【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

綺羅 メキ

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ー空間ー98

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 ある意味、今日は和也が空港まで送ると言ってよかったのかもしれない。

 望はスーツに着替え終えると和也が待っているソファへと戻って来る。

「用意、出来たし、和也、行くぞ!」
「あ、ああ……」

 望にそう言われ和也はソファから立ち上がると、

「あ! そうだ! 裕実、拾ってっていいか? ほら、望を空港まで送ってった後に裕実とイチャイチャしたいからよー」
「ああ、分かった。 とりあえず、よいしょ!」

 望は和也に向かいそう答えると荷物を玄関まで運んで行くのだ。

「いいって……俺が運んでやるからよ」
「あ、ああ……ありがとう」

 そう望は言うと和也に荷物を任せる事にする。 二人は玄関を出て和也は望の荷物を運ぶと車のトランクの方にその荷物を入れ運転席の方へと向かう。

「本宮さんが来るんなら、俺は後ろの方がいいか?」
「あ、ああ……そうだな。 そうしてくれると嬉しいのかも」

 和也にそう言われて望は後部座席の方に座る。

「じゃあ、行くか?」
「ああ……」

 そう言う和也はどこか今日は楽しげな感じがするのは気のせいなのであろうか。

 そこは、きっと裕実が来るからなのかもしれない。

 望の方は後部座席で今日はゆったりとしていた。 だって今日は久々に車の運転を和也に任せているからだ。

 和也が暫く走らせていると裕実が住んでるマンションへと到着したのか裕実の姿が見えて来る。
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