430 / 2,140
ー空間ー95
しおりを挟む
そんな望の嬉しそうな声に和也の方も微笑ましく思う。
確かに望は「学会、学会」とは言っているものの、そんな事はきっと二の次できっと雄介に会える事の方が上なんであろう。 そんな事は今までの望の姿を見ていれば分かっている。 そんな望は本当に雄介の事が好きな事だって十分に見て取れるのだから。
こうして見ると、やはり望は雄介の事が本当に好きなんだっていう事が分かったような気がした。
だって望は和也の前ではそんなに雄介の事については語らないものの、なんていうのかオーラみたいなのが、もう雄介好きですっていうのが出てしまっている。
望はまったくもって同性には興味はなかったんだと思う。 いや女性の気配すら今までなかったのだが。
そういや確かに和也と望がコンビを組むようになってから望には女性の気配がまったくもってなかったようにも思えるのだが、それ以前だってどうだったのであろうか。
その事だって和也は知らない。
望に今まで女性とさえ付き合った事があったのであろうか。
だが、いきなり男性の恋人が出来て、それで今は今で、それを楽しんでいるようにも思える。 確かに今の望は雄介のお陰でイキイキとしているのもしれない。
「あ! そうだ! な、なぁー、望さぁ、土曜日の日、大阪に行くまでの時間、暇なんだろ? 空けておいてっていうのか、俺が空港まで送ってってやるから、その間、空けておいて欲しいんだけど、ほらほら、一緒にプライベートを楽しまないか? って事なんだけどさ……ほら、たまには息抜きも必要だろ?」
「……へ? 土曜日はせっかく和也の方は休みなんだし、本宮さんとデートでもすりゃあいいんじゃないのか?」
「え? あー、まぁ、そこはいいんだけどさ。 とりあえず、俺達の場合には仕事終わってから自由な時間があるんだし、いつでも会えるんだからさ。 とりあえず、決定でいいか?」
「あ、うん……まぁ、和也がそこまで言うんだったら、俺的には別に構わないんだけどさ」
「んじゃあ! 決まりな!」
そう和也の方は何か企んでいるのか顔をニヤつかせていた。
暫くして和也の方も掃除を終わらせると望の方も学会の資料の方も終えたのか二人はほぼ同時に声を上げるのだ。
「終わった!」
とその二人で声がハモった事に二人は同時に笑みをこぼす。
一つは仕事が終わったという事に、もう一つはハモったという事だ。
「和也、ここんところ、お前に掃除任せて悪かったな」
確かに望は「学会、学会」とは言っているものの、そんな事はきっと二の次できっと雄介に会える事の方が上なんであろう。 そんな事は今までの望の姿を見ていれば分かっている。 そんな望は本当に雄介の事が好きな事だって十分に見て取れるのだから。
こうして見ると、やはり望は雄介の事が本当に好きなんだっていう事が分かったような気がした。
だって望は和也の前ではそんなに雄介の事については語らないものの、なんていうのかオーラみたいなのが、もう雄介好きですっていうのが出てしまっている。
望はまったくもって同性には興味はなかったんだと思う。 いや女性の気配すら今までなかったのだが。
そういや確かに和也と望がコンビを組むようになってから望には女性の気配がまったくもってなかったようにも思えるのだが、それ以前だってどうだったのであろうか。
その事だって和也は知らない。
望に今まで女性とさえ付き合った事があったのであろうか。
だが、いきなり男性の恋人が出来て、それで今は今で、それを楽しんでいるようにも思える。 確かに今の望は雄介のお陰でイキイキとしているのもしれない。
「あ! そうだ! な、なぁー、望さぁ、土曜日の日、大阪に行くまでの時間、暇なんだろ? 空けておいてっていうのか、俺が空港まで送ってってやるから、その間、空けておいて欲しいんだけど、ほらほら、一緒にプライベートを楽しまないか? って事なんだけどさ……ほら、たまには息抜きも必要だろ?」
「……へ? 土曜日はせっかく和也の方は休みなんだし、本宮さんとデートでもすりゃあいいんじゃないのか?」
「え? あー、まぁ、そこはいいんだけどさ。 とりあえず、俺達の場合には仕事終わってから自由な時間があるんだし、いつでも会えるんだからさ。 とりあえず、決定でいいか?」
「あ、うん……まぁ、和也がそこまで言うんだったら、俺的には別に構わないんだけどさ」
「んじゃあ! 決まりな!」
そう和也の方は何か企んでいるのか顔をニヤつかせていた。
暫くして和也の方も掃除を終わらせると望の方も学会の資料の方も終えたのか二人はほぼ同時に声を上げるのだ。
「終わった!」
とその二人で声がハモった事に二人は同時に笑みをこぼす。
一つは仕事が終わったという事に、もう一つはハモったという事だ。
「和也、ここんところ、お前に掃除任せて悪かったな」
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説


いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。


イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる