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ー空間ー87
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「もう、今日の事で、俺はお前の事がもっともっと好きになっちまった。 今だって……まだ、こんなにも心臓がバクバクって言ってる位だしな……聞こえてるか?」
「聴こえてますよ。 僕だって、和也さんに負けないくらい、胸がドキドキってしてるんですからね」
「そっか……」
和也はそう一言だけ返すと更に裕実の体を抱き締める。 このまま話をしていたら本当に寝る時間がなくなってしまうからだ。
今の時間は午前三時。
本当は今日こんなにも長引かせるつもりはなかった。 だが裕実が初めてという事もあって、ゆっくり慣らしながらという作業があったから長引いてしまったのであろう。
睡眠時間は大体四時間位。 次の朝の七時には起きて、ここを出ないと間に合わない。
和也は裕実の体を抱き締めたまま眠りにつく。
次の朝は和也が掛けておいてアラームで起きる。
こういったホテルには一応、窓はあるものの、その窓は外から見えないように壁と同じような物で出来ている為か太陽の光は差し込んで来ないようになっている。
「おい! 裕実! 時間だ! 起きろ!」
そうは言うものの部屋内には光りが入って来ない為、暗い。
和也は起き上がって電気を点けにいく。
「んー、まだ、体が怠いです」
「分かってるよ。 望に言ってさ……点滴してもらうように言うからさ」
そう和也の方は優しさで言ったつもりだったのだが、裕実の方は急に半身を起こしてきて、
「嫌ですっ!」
「はぁー?」
「聴こえてますよ。 僕だって、和也さんに負けないくらい、胸がドキドキってしてるんですからね」
「そっか……」
和也はそう一言だけ返すと更に裕実の体を抱き締める。 このまま話をしていたら本当に寝る時間がなくなってしまうからだ。
今の時間は午前三時。
本当は今日こんなにも長引かせるつもりはなかった。 だが裕実が初めてという事もあって、ゆっくり慣らしながらという作業があったから長引いてしまったのであろう。
睡眠時間は大体四時間位。 次の朝の七時には起きて、ここを出ないと間に合わない。
和也は裕実の体を抱き締めたまま眠りにつく。
次の朝は和也が掛けておいてアラームで起きる。
こういったホテルには一応、窓はあるものの、その窓は外から見えないように壁と同じような物で出来ている為か太陽の光は差し込んで来ないようになっている。
「おい! 裕実! 時間だ! 起きろ!」
そうは言うものの部屋内には光りが入って来ない為、暗い。
和也は起き上がって電気を点けにいく。
「んー、まだ、体が怠いです」
「分かってるよ。 望に言ってさ……点滴してもらうように言うからさ」
そう和也の方は優しさで言ったつもりだったのだが、裕実の方は急に半身を起こしてきて、
「嫌ですっ!」
「はぁー?」
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