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ー空間ー25
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「……なんだよ、人の顔見てニヤニヤしてさ」
「別に……」
流石の和也でも今日、裕実とデートをするなんて事を望には言えないようだ。
確かに最近の望は雄介がいなくなって平気な表情はしているのだけど、そこは、こう見せつけるように言うと可哀想にと思ってしまうからなのかもしれない。
望の方も準備を終え二人は顔を引き締め診察室へと向かうのだ。
そして九時なになると次から次へと入ってくる患者さん。 でも望の場合には手抜きなんて一切しない。 そりゃ、当たり前なのであるろうが望は真面目な性格なのだから余計にだろう。
そして色々と処置やらも何やらも早い。
確かに診察中は忙しいのだが、その忙しさも午前十一時半には一回止まる。
「ホント、望って、やっぱ、早いんだろうな。 でも、ちゃんと患者さんの事診てるからそこも凄いんだよな」
「当たり前だろ……一人でも多くの患者さんを診て治していきたいと思ってるからな」
そう言いながら、その時間を使ってまで学会の資料やらなんやらを見ているようだ。
まだ、その資料作りは間に合わないのであろうか。
「な、まだ、資料とかってまとまらないのか?」
「あ、ああ、後、もう少しだと思うんだけどさ。 とりあえず、時間があと少ししかねぇし。 まとめたら、そのチェックもしなきゃなんねぇからな」
「あ、そっか」
和也は会話を終えると薬棚の上へと座るのだった。
「別に……」
流石の和也でも今日、裕実とデートをするなんて事を望には言えないようだ。
確かに最近の望は雄介がいなくなって平気な表情はしているのだけど、そこは、こう見せつけるように言うと可哀想にと思ってしまうからなのかもしれない。
望の方も準備を終え二人は顔を引き締め診察室へと向かうのだ。
そして九時なになると次から次へと入ってくる患者さん。 でも望の場合には手抜きなんて一切しない。 そりゃ、当たり前なのであるろうが望は真面目な性格なのだから余計にだろう。
そして色々と処置やらも何やらも早い。
確かに診察中は忙しいのだが、その忙しさも午前十一時半には一回止まる。
「ホント、望って、やっぱ、早いんだろうな。 でも、ちゃんと患者さんの事診てるからそこも凄いんだよな」
「当たり前だろ……一人でも多くの患者さんを診て治していきたいと思ってるからな」
そう言いながら、その時間を使ってまで学会の資料やらなんやらを見ているようだ。
まだ、その資料作りは間に合わないのであろうか。
「な、まだ、資料とかってまとまらないのか?」
「あ、ああ、後、もう少しだと思うんだけどさ。 とりあえず、時間があと少ししかねぇし。 まとめたら、そのチェックもしなきゃなんねぇからな」
「あ、そっか」
和也は会話を終えると薬棚の上へと座るのだった。
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